ハイレベル外国勢に挑む日本馬の勝算は 奥野庸介の香港国際競走展望

JRA-VAN

香港カップ デザインズオンローム連覇へ万全

連覇を狙うデザインズオンローム、仕上げは万全だ 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 昨年は直線の激しい一騎打ちの末にJ.モレイラ騎乗のデザインズオンローム(123)がZ.パートンのミリタリーアタック(120)を短頭差で下して優勝。息詰まる一騎打ちはスタンドを大いに沸かせた。今年はこの2頭の他に国際レーティングで120を越える馬が3頭参戦する。ロイヤルアスコット開催のG1プリンスオブウェールズSを制したアイルランドのフリーイーグル(123)、4月のG1クイーンエリザベス2世Cでステファノスを2馬身ちぎった香港のブレイジングスピード(123)、そして、昨年の3着馬で今年も豪州で2000mのG1を2勝したクライテリオン(120)である。

 ディフェンディングチャンピオンのデザインズオンロームは春にドバイへ遠征。G1ドバイシーマクラシックでドルニアの4着のあと、G1クイーンエリザベス2世Cが4着。叩き台に選んだG2ジョッキークラブマイルは6着に終わったが、J.ムーア師にとってこれは折り込み済み。万全の仕上げを施して檜舞台に駒を進める。

香港カップに挑む天皇賞・秋2着のステファノス、強豪外国馬相手にどこまでやれるか 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 いつも、美味しいところをデザインズオンロームに持って行かれているミリタリーアタックだが、前走のG2ジョッキークラブCは6番手から怒とうの末脚を披露。ブレイジングスピードを頭差かわして好調をアピールした。

 フリーイーグル、クライテリオンはともに重いパンチを持つが、切れ味は一歩譲る。地元有力馬の前で競馬を運びたい。5月のG1シンガポール航空国際Cでミリタリーアタックを2着に退けたダンエクセル(119)もトップグループに肉迫。武豊で大逃げが予想されるエイシンヒカリ(114)、差し脚では引けを取らないステファノス(118)、サトノアラジン(116)、ヌーヴォレコルト(112)らも展開次第で上位争いに食い込む。

◎デザインズオンローム
〇ミリタリーアタック
▲フリーイーグル
☆ヌーヴォレコルト
△クライテリオン
△ステファノス

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