拝啓サブ4難民の皆様 サブ4達成に脚力は必要ない、腹筋で走る省エネランとは(前篇)
【写真提供:デサント】
10年以上ランナーたちの相談に乗ってきたスポーツショップ「GALLERY・2」の小澤副店長は、フルマラソンを走るうえで重要視すべきなのは体力はもちろんのこと、「メンタル」、「戦略性」、そして「走法」にあると言います。サブ4達成のためにランナーがすべきこととは……?
マラソンは「脚力」ではなく「腹筋」で走る
【写真提供:デサント】
40キロの中で序盤に自分の「型」にハマった走り方を作れるのか、30キロまで体力を残したまま走れているのか、ラスト10キロでスパートできるのか、それらの戦略をわかったうえでフルマラソンに挑むべきだと思います。
――フルマラソンでは序盤、中盤、後半で走り方が異なるとのことですが、「型にハマった走り」とはどういったものを指すのでしょう?
「できるだけ脚力を使わずに、腹筋や腰を使って走る走法」のことを指しています。最初の10キロを走り終えた時点でこの走法に移行できていると、ラスト10キロまで来たときに体力に余裕を持って走り切れるはずです。
――「腹筋や腰を使った走り」とは具体的にどういった動きになるんですか?
普段、人間が走るときは、「足を上げる」ことに意識を集中しています。このときに脚力が発生しているのですが、腹筋や腰を使った走りをすると、腹筋で重心を動かして、腰で足を前に押してあげるイメージに変わります。
さらに、足を着地した瞬間に腰を回すと、それだけで上下運動が減って着地のときのダメージも軽減されます。フルマラソンを走るにはこういった省エネな走り方が必要なんです。