筋トレしたくなる映画の決定版 『クリード』でロッキー魂が再び燃え上がる!
生卵、肉打ち……なつかしのトレーニングシーンも満載
【(C)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.】
そしてスポーツを扱う映画において決戦同様作品の中核を担うのが、そこへ向けての特訓シーン。『ロッキー』シリーズでは生卵を飲み干しての早朝ロードワークに始まり、スタ者なら一度は憧れる工場での肉打ち、アポロとの波打ち際疾走、そして「器具を使ったトレーニングはダメだ」とカール・ゴッチイズムを訴えるようでもあったドラゴと対比させてのシーンであったり、パッと浮かぶだけでも印象的な場面が多々あります。ロッキーはかつて自身が行ったトレーニングをアドニスに踏襲させるため、オールドファンにはたまらない、“思い出リフレイン”な作りともなっているのです。
最愛の妻エイドリアンもすでに『ファイナル』で去っており、忍び寄る老いと向き合わざるをえないロッキー。かつては肉体ぶりが過ぎ演技力を揶揄されることもあったスタローンですが、今ではロッキーを40年貫いたことで人生の重みを醸し、枯れたいい味を出しています。
人生に対する気力までも上げてくれる
【(C)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.】
過去の名場面はもちろん、名言もロッキー自身により再現されることで、かつての感動やそこで抱いた様々な思いも蘇り、気難しそうなマスコミが揃った試写室でもすすり泣きが多発。シリーズに満ちていた、人生に対する気力までも上げてくれる力は全く衰えておりません。
2015年末、ロッキーの魂が再び燃え上がる!
『クリード チャンプを継ぐ男』
映画『クリード チャンプを継ぐ男』予告編【HD】2015年12月23日公開 −YouTube
12月23日(祝・水)、新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
出演:
シルベスター・スタローン
マイケル・B・ジョーダン(『フルートベール駅で』)
スタッフ:
監督・脚本:ライアン・クーグラー(『フルートベール駅で』)
配給:
ワーナー・ブラザース映画
ストーリー:
愛する妻や仲間に先立たれ、孤独な日々を送るロッキーの前に突然現れた黒人の若者アドニス。彼はライバルであり、親友だった亡きアポロの息子だった。その純粋なまなざしとボクシングへの情熱に、アポロの面影を見たロッキーは、持てる技術のすべてを彼に託し、ともにチャンピオンへの道を歩き始めるのだが――
親の七光りとあざ笑われても、リングに叩き付けられても、アドニスは絶対に夢をあきらめない。たぎる血の中には父親アポロが、後ろにはロッキーがいる。どんな強敵を前にしても一歩も引かず、二人のチャンプに支えられ共に戦うのだ。果たして、絶対的に不利なアドニスは奇跡を起こすことができるのか!?
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