圧勝Vの羽生「世界中から力もらった」 NHK杯男子メダリスト会見

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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦となるNHK杯は28日、長野で男子フリースケーティングが行われ、羽生結弦(ANA)がフリー216.07点、合計322.40点で優勝した。羽生は前日のショートプログラムに続いて、世界最高得点をマーク。合計で前人未踏の300点超えを果たし、12月のGPファイナル(スペイン・バルセロナ)進出を決めた。

羽生(中央)が史上初の300点超えで優勝、2位は金博洋(左)、3位に無良が入った 【坂本清】

 2位は18歳の金博洋(中国)でフリー170.79点、合計266.43点、3位には無良崇人(洋菓子のヒロタ)フリー153.92点、合計242.21点だった。

 以下は、優勝の羽生、金博洋、無良のコメント。

羽生、心に残る演技を誓う

――フリーを終えての感想は?

羽生 正直、自分自身興奮していて何て言ったらいいか分かりません。正直にうれしいなという思いと、ここまで支えてくださった方々に感謝の気持ちを述べたいなと思います。そして、まだここが平昌五輪でもないし、その次の五輪でもないですし、引退の試合でもないです。これからもっともっと頑張って良い演技を、点数ではなく、皆さんの心に残るような演技ができるように日々努力していきます。

金博洋 今回のフリーなんですけど、だいたいのところは乗り切ったと思うんですけど、失敗も多く、良くはなかったと思います。特に小さいミスが多く、しかもジャンプもうまくいかない部分もありました。次回、修正してより良いフリーにしていきたいと思っています。

無良 まず第1戦目から比べて、自分が思っている状態に達してはいないんですけど、こうしてユヅとボーヤンとこうやっていられることをうれしく思いますし、次の試合に向けて小さいミスやまだまだ課題がたくさんあるので、それを克服して、少しでも彼らに近づけるように次の試合に向けて準備したいと思います。

――羽生選手、1つずつジャンプを決めていく中で、最後にどのような感情を持ったのか?

羽生 とにかく1つひとつ丁寧にこなしたいと思っていましたし、皆さん、すごく点数に驚かれたと思うし、自分自身もスコアについて驚いています。正直、まずは演技が良かったというか、そういう実感が湧いてないというか、うまく言葉に表せないような感情でいます。ちょっとフワフワした感じです。フリーに関してはすべてのジャンプがきれいに決まったわけではないですし、スピン・ステップすべてのエレメンツがきれいに決まったわけではないです。1つひとつ自分の気持ちを込めて、自分の今までの練習を信じて、自分の体を信じて、演技しましたし、1つひとつのジャンプが決まるたびに歓声を送ってくださる皆さんの声や皆さんの熱い視線、実際に聞こえるはずがない心の声というか、そういうものを僕たちはテレビを見ている側じゃないので感じることはできませんけど、何か日本中、世界中から力をもらっている感覚がありました。

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