今季3勝の藤田寛之を復活に導いたギア

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 ゴルフ談義で盛り上がる一つが“ギアの話”。ここではプロのスペック、ニューモデルの特徴、ギア開発の裏話などGOLF NETWORK PLUSならではのギア情報をお届けしていきます。 

藤田プロを復活に導いたヤマハ NEW「RMX」ドライバー

 賞金王として迎えた昨シーズンは右脇腹の骨折など怪我の影響もありツアー未勝利、賞金ランキングも25位に終わった藤田寛之。

 再起を誓った今シーズンは4月の「つるやオープン」で早くも優勝を飾ると、8月の「アールズエバーラスティングKBCオーガスタ」では地元福岡で涙の初優勝を成し遂げ、一躍賞金王レースの筆頭に名乗り出ました。9月にはアジアの強豪が揃う「アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップゴルフ」で最終日に66の猛チャージをかけ逆転優勝を果たしました。

 その藤田プロが、「ヤマハ史上最高の弾き感」と絶賛したのが、新しい「RMX」ドライバーです。

 シーズン途中にもかかわらず、新しい「TOURMODEL」ドライバーにスイッチしてから2勝を挙げる大活躍。賞金王争いの最右翼に浮上してきました。新たなギアを手に終盤戦の賞金王争いが楽しみです。

藤田プロのこだわりが凝縮したNEW「RMX」

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 ヤマハの看板プロ、藤田寛之プロは、クラブのこだわりが人一倍強いことで有名。以前は何年も同じドライバーを使用するなど、道具に関して妥協を許さない感性の持ち主です。

 新しい「RMX」ドライバー「TOURMODEL」は、藤田プロが使用するためのノウハウが凝縮しています。

 やや小ぶりな440ccの洋梨型ヘッドで、やや短めの重心位置(重心距離34mm、重心深度34mm)に設定されています。技巧派の藤田プロが自在にクラブを操れるように、モデルが変わっていても、操作性やフィーリングがなるべく変わらないように配慮されているのです。

 一方で、飛距離アップのために46.5インチの長尺シャフトに試すようなチャレンジ精神も持ちあわせている藤田プロ。シャフトを日々交換し、より良い結果になる1本を探しているといいます。実績のある藤田プロでさえ、さらなる飛距離をもとめて、クラブを日々変えているのです。現在は、ヘッドは「RMX TOURMODEL」に、三菱レイヨンの「DIAMANA R」シャフトを組み合わせることが多いようです。

弾道調整機能が、現代のドライバーの主流

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“カチャカチャ“と呼ばれて、ドライバーの主流になりつつある弾道調整機能。ヘッドとシャフト抜き差ししたり、ヘッドのウェイトを交換することで、自分にあった球筋に調整することができることで、多くのゴルファーが積極的に活用しています。

 それを一歩進めたのが、2013年に誕生したヤマハの「RMX(リミックス)」。コレまでのゴルフクラブの常識にはなかった、クラブとヘッドを別売りするという発想です。

 ゴルファーがドライバーに求めるのはこれまで以上の飛距離です。それを実現するには、自分にマッチしたヘッドとシャフトを組み合わせることが重要になります。

 これまでのように、完成品を購入するのではなく、ヘッドとシャフトを別に購入して、最適なマッチングを選んだり、状況に応じての交換や調整が手軽にできるようになったのが、「RMX」の特徴です。

ドライバーはヘッドとシャフトを別々に選ぶ時代へ

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 トーナメントの会場に行くと、練習場でツアープロたちが自分のドライバーヘッドとシャフトを“カチャカチャ”と付けかえているシーンに出会えるかもしれません。

 プロゴルファーも自分の要求を満たす、ヘッドとシャフトの組み合わせを選ぶために、様々なシャフトやヘッドを試しています。付け替えが可能な弾道調整機能が登場したことで、手軽かつスピーディーにテストができるようになってきています。

 ここ数年で、ヘッドやシャフトのモデル数やスペックは、非常に多くなってきました。選択肢が増えるのは良いことですが、自分にあったドライバーを手にするには、より緻密なクラブ選びが重要になります。

“カチャカチャ”を活用すれば、アマチュアゴルファーでもプロのようにヘッドを選び、自分のスイングによりマッチしたシャフトを選ぶことができます。その結果、飛距離や方向性、安定性などを向上できるというわけです。

自分にあったドライバーが一番飛ぶ!

 ドライバーを替えるときに、選ぶ決め手になるものはどんなものがあるでしょうか? ありがちなのは、今売れている話題のドライバーや知名度の高いブランドのモデルを購入すること。他にもプロが使用していたり、色やデザインが気に入ってというケースも多いでしょう。ゴルフショップの店員さんに勧められるがまま、ということもあるかもしれません。

 しかし、実際にパフォーマンスを向上させるのは、自分のスイングにあったドライバーです。一見、同じように見えなくもないクラブヘッドですが、ボールの上がりやすさや右左のどちらにボールがいきやすいかなどの特性があります。シャフトでもタイミングのとりやすさや球筋が変わります。最適なヘッドとシャフトの組み合わせを選ぶことで、より飛距離アップを実現できます。

ヘッドが3種類、シャフトは4種類

 新しいヤマハ「RMX」ドライバーは、前作同様、ヘッドが3種類。

・プロが使用する限定5000個の「TOURMODEL」
・やさしく進化した強弾道モデルの「01」
・大型ヘッドで安心感のある高弾道ヘッドの「02」


 それにシャフトが4種類。ヤマハの純正スピーダーシャフトに加え、定評のあるシャフトメーカーの代表的なシャフトが選択可能です。

「TOURMODEL」は、プロが使用することでもわかるように上級者向けの硬派なヘッドです。低スピン性能が高く、ボールが上がりにくくなっています。ヘッドスピードの速いゴルファーであれば、その性能を引き出して大きく飛ばせるモデルです。

「01」は、重心位置を低く浅くすることで、「TOURMODEL」同様、低スピン性能が高くなっています。「02」との違いは、ボールの捕まりの良さ。スライサーがしっかり捕まった強い中弾道を打てるようになっています。もともとボールが低めのゴルファーは、ロフト角大きめを選ぶと良い結果になります。

「02」は、重心位置を深く設定し、前作「02」とも大きく性格の変わったモデルです。ミスヒットに強く、ボールがあがりやすくなっていて、スライスにも強いつくりになっているヘッドです。

 これらに自分のスイングに合ったシャフトを組み合わせます。自分の傾向からヘッドを選んで、タイミングの取りやすいシャフトを選ぶのがセオリーです。好みのヘッドとシャフトの組み合わせが決まったら、ソールについた「新RTSウェイト」や、ロフト角・ライ角の変更ができる「新RTSスリーブ」で、更に弾道の微調整が可能です。

 自分に合った最適なドライバーを選択できれば、20ヤードの飛距離アップも十分に可能だといいます。飛ばしの夢を叶えるためにも、クラブ選びによりこだわりたいもの。新しいヤマハ「RMX」は、その大きな武器になるはずです。
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著者プロフィール

24時間365日ゴルフだけを放送している日本唯一のゴルフ専門チャンネル「GOLF NETWORK」。石川遼や松山英樹が挑戦する米PGAツアー、宮里藍らが参戦する米LPGAツアーに加え、海外メジャー、ヨーロピアンツアーに至るまで世界のゴルフ中継を完全網羅。また、国内ツアーの「とことん1番ホール生中継」やゴルフ上達に役立つレッスン番組まで多彩なラインアップでお届け。

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