恩返し牝馬だ◎シングウィズジョイ 乗峯栄一の「競馬巴投げ!第105回」

乗峯栄一

シングウィズジョイに長距離適性

[写真4]クイーンズリングの素質は誰もが認めるところ 【写真:乗峯栄一】

 さあ、ローズSで「鶴の恩返し」をしてくれるのはどの牝馬か。

[写真1]は桜花賞ゼッケンを着けているミッキークイーンだ。桜花賞からは除外されたものの、忘れな草からオークスという離れ業の「恩返し」をすでにやっている。

[写真2]は桜花賞を逃げ切ったレッツゴードンキ(鞍上は西原玲奈元騎手)である。オークスでは初の長距離に戸惑ったが、得意の阪神中距離に戻れば、これは怖い。

[写真3]はアンドリエッテ。桜花賞6着、オークス5着と好走しているが、まだ1勝馬である。ここで権利を取らないと秋華賞出走も危ない。ひそかに勝負がかかっている。

[写真4]はクイーンズリング。フィリーズレビューまで破竹の3連勝、桜花賞は4着とあと一歩届かなかったが、素質は誰もが認めるところだ。

[写真5]はシングウィズジョイ。オークス週にわざわざ厩舎まで行って写真撮らせてもらったのには訳がある。お母さんのシングライクバードも友道厩舎所属だったが、バードには同期生にムードインディゴという馬がいた。ムードの写真を撮らせてもらっていると「この隣のシングライクバードもオークス出したかったんだけどねえ。出れば、ムードよりも期待できたかもしれないんだけど」とまことに残念そうに言っていた。その期待薄の方のムードですら、秋華賞2着で一千万馬券の一角を担い、府中牝馬Sも勝った。シングライクバードも重賞勝ちこそないが、ムードのあとを追って、よく頑張った。

 シングウィズジョイも桜花賞こそ出られなかったが、フローラSを勝って、長距離適性を見せている。追い続けて、人知れず恩返しをしてくれるのはこういう馬だと思う。

今週から1万円馬券勝負スタート!

[写真5]恩返しをしてくれるのはこの馬、友道厩舎のシングウィズジョイだ! 【写真:乗峯栄一】

 じゃによって、◎はシングウィズジョイ。

 今回から編集の人と話し合って、掛け金を明記することにした。明記して、年末には収支決算報告まで行うこととした。「怖い!」などと弱気発言をするのではない。当然「待っていたところだ」と武者震いしている。

 単(4)シングに千円。三連単(4)シング頭固定、ヒモに(8)ミッキークイーン、(16)クイーンズリング、(3)アンドリエッテ、(10)レッゴードンキ、あと角居厩舎の上り馬(13)トーセンビクトリー、関東国枝厩舎の秘密兵器(12)ディープジュエリーの6頭。計30点を300円ずつ。合計1万円で勝負する。
 来たらデカいよ。

【乗峯栄一の1万円勝負馬券!】
単勝(4)×1000円=1000円
三連単(4)1着軸固定→(8)(16)(3)(10)(13)(12)流し[30点]×300円=9000円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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