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J1得点記録更新は佐藤か大久保か!?
データで中山と比較する全得点の軌跡

 過去J1リーグで最も得点を挙げた選手が入れ替わろうとしている。これまでのJ1歴代最多得点は、ゴンこと中山雅史の157得点である。しかし、セカンドステージ第13節終了時点でサンフレッチェ広島の佐藤寿人はJ1通算156得点、川崎フロンターレの大久保嘉人はJ1通算154得点と、歴代最多得点に迫っている。どちらかが記録を塗り替えるのはもう時間の問題だ。


 佐藤は、今季ここまで11ゴールと早くも昨シーズンの自身の得点数に並んでおり、2004年以降、12年連続で2桁得点(J2含む)という驚異的な数字を残している。一方の大久保は今季ここまで21ゴールを決めており、J1得点ランクトップをひた走る。特に直近6試合で7ゴールと1試合に1得点以上のペースでゴールを量産し、好調を維持している。彼らは今日に至るまで、どのような軌跡でゴールを積み重ねてきたのか。データスタジアム社協力のもと、記録保持者である中山の得点と比較しながら、J1全ゴールを分析した。

佐藤、大久保、中山の全得点を徹底比較!

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 佐藤は156ゴールの時点で、中山の157ゴールより長い時間をかけていることが分かるが、シュート数は佐藤の方が圧倒的に少ない。ここからは、佐藤が決定機を確実にモノにしながら得点を重ねてきたことが見て取れる。自身が得意とする動き出しで、自分が決めやすいエリアに入ってゴールを狙うタイプであることにも関係しているのではないだろうか。


 大久保は3人の中で一番出場試合が少ないものの、シュート数が圧倒的に多い。ストライカーとして前線で頻繁に顔を出し、フィニッシュの機会を多く作り出していることがうかがえる。

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 各ストライカーの相性のいいチームは三者三様だが、大久保と中山が2番目に多く決めた対戦相手である清水エスパルスは、実は佐藤も9ゴールを決めており、4番目に多く得点を挙げたチームとなっている。清水はこの3名全員から得点を決められている傾向にあることが浮かびあがった。ダービーで一番得点を決めているあたりは、中山らしさが表れている。

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 中山は1993年のJリーグ開幕以前より現役選手として活躍しており、「日本のトップリーグ」での得点数であれば、より多くのゴール数が記録されていたであろう。


 特筆すべきは3名とも30歳、31歳でキャリアハイを迎えていること。ストライカーとしての経験と体力が相乗効果をもたらす時期として一つの目安となるのではないだろうか。


 図に年度は表記されていないものの、03年を境に大久保、佐藤が中山を上回るペースで得点するようになっている。佐藤はJ2時代の3年間(97試合50得点)、大久保もJ2と海外移籍時代を考えると、もしJ1のみでプレーしていたら、もう少し早いタイミングで歴代最多得点記録を更新していただろう。

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 中山の得点は4月、9月、10月、気温は20〜25度あたりに集中しており、プレーしやすいコンディションの時期にゴールしていることが分かる。それに比べ、佐藤は気候などの外的要因に比較的左右されず、コンスタントに得点を奪っている。大久保は気温が高い日に多く得点を決めており、3者の違いがおもしろいように表れている。

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