注目のパラスイマー、それぞれの戦い すでに照準は1年後のリオへ
切磋琢磨しあう女子10代スイマー
女子は10代選手が台頭。池愛里も2年前のこの大会で活躍し、着実に経験を重ねている 【写真:伊藤真吾/アフロスポーツ】
池はジャパンパラで、50メートルと400メートル自由形、100メートル背泳ぎ、100メートルバタフライで優勝したが、国内には同じクラスで泳ぐ選手が少なく、自分の真の実力は国際大会で把握することになる。絶好の機会となった世界選手権では得意の50メートル自由形で予選敗退しており、「今はまだ世界で戦えない」と話す。
ジャパンパラから、今まで敬遠していた専門ではない100メートルバタフライにも出場するようにした。「苦手種目でもしっかりレースに向き合える精神力というか、心を鍛えたいから」と、その理由を語る。9月12日に17歳の誕生日を迎えたばかりの若きスイマーは、自らにプレッシャーをかけ、世界を狙う。
新鋭の登場、そしてベテランの復帰
女子100メートル背泳ぎでは岡部歩乃佳(中央)が一ノ瀬メイ(左)に勝利。9月末の世界大会代表にも選ばれた 【スポーツナビ】
9月末にロシア・ソチで開催されるIWAS世界大会の代表に選ばれている。「国際大会も、外国に行くのも初めて」という挑戦になるが、その伸び盛りの潜在能力に大きな注目が集まりそうだ。
4大会連続でパラリンピックに出場している成田真由美がジャパンパラで7年ぶりに実戦復帰 【スポーツナビ】
リオまで1年。ジャパンパラで得た収穫と課題を胸に、これからは選手それぞれの調整を重ねて本番へと照準をあわせていく。