富士登山スタイル――装備とウェア フジヤマNAVIの登山ガイド2015(4)

フジヤマNAVI

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これだけは揃えたい基本装備

【フジヤマNAVI】 【フジヤマNAVI】

 安全に楽しく富士登山をするためには、道具や服装選びも大切です。まずは必須の登山装備を揃えましょう。

○トレッキングシューズ
靴は山歩きでもっとも重要な装備のひとつです。普段履いているスニーカーとは、ソールの硬さや溝の深さが違います。長時間の歩行に耐えられるよう、丈夫な作りの登山靴を選びましょう。足首部分まで覆うミドルカットで、ナイロン素材を使った軽量なタイプが富士登山に適しています。ソールは固めのほうが、山頂付近の岩場などで歩きやすいです。急な天候の変化にも対応できる防水性のあるタイプだとより安心です。

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○ザック
富士登山用のザックは、25〜35リットルの容量が入るものが適しています。防寒具や水筒、濡れたときの着替え、小物などをパッキングしてみると、意外と荷物が多くかさばることが分かります。ただしあれもこれもと荷物を多く持ちすぎてしまうのはバテにつながりますので、必要なものだけを詰め込むように注意しましょう。また雨のときの対策としてザックカバーがあると、荷物が濡れなくて安心です。登山専門店等で販売しています。

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○防寒具
麓と山頂の温度差は約20度もあります。さらに風があると体感温度はますます下がります。つまり季節が違うくらいのイメージです。歩いているときよりも、山小屋に滞在しているときと山頂でご来光を待つときに防寒具を使います。薄手のダウンジャケット、フリース、セーター、ジャケットなど、どれか必ず1枚は持っていくようにしましょう。

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○雨具
山の天候は変わりやすいので、必ず携行したいのが雨具です。上下(ジャケットとパンツ)別々になるセパレートタイプが動きやすくて便利です。ジャケットは雨だけでなく、強い風や低温から体を守る防寒具としても使えます。ポンチョはすっぽり被ってザックまで覆うことができて便利なのですが、強風の時に濡れてしまうのでおすすめしません。

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○帽子
こちらは日射病対策に必要です。登山口から樹林帯を抜けると、太陽を直接浴びることになります。山の紫外線は想像以上に強いので、ツバの大き目の帽子を用意しましょう。富士山は突風が吹くことも多く、飛ばされないよう、ゴムが付いていると便利です。クリップ式のゴムが専門店で売られています。

○手袋
怪我の防止と防寒用として、グローブ(または軍手)を1枚用意しましょう。転んだときに怪我から手を守ってくれます。真夏の感覚ではつい忘れてしまいがちですが、雨のなかの登山や、山頂でご来光を待つときなどに重宝します。ぜひとも携行したい装備のひとつです。

○ヘッドランプ
ご来光を目指して、日の出前の暗い中を歩き続ける富士登山ならではの必要アイテムです。ヘッドランプとは頭につけられるようバンドが付いた登山用のライトで、両手をあけられるのが特徴です。登山用ヘッドランプは小型で軽量、LEDライトで明るく電池の持ちがいいのも特徴です。念のため電池の予備も用意しておきましょう。

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著者プロフィール

“富士山エリアを完全ガイド”がコンセプトの富士山情報サイト(運営:富士急行株式会社)。富士登山や富士山を眺めるハイキングといったアクティブ派向けのコンテンツをはじめ、「地域」や「季節」に合わせた富士山をさまざまな視点から楽しめる特集記事を掲載。また、地元旅行会社と連携した富士登山バスツアーも紹介しています。

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