中学生の大会でバブルサッカーを体験! 「松原渓のスポーツ百景」
【松原渓】
中学生のプレー姿に懐かしい感情が
選手たちのゴールを決めて弾ける笑顔や、負けを受け入れられずに悔しさいっぱいの表情。すべてのプレーに全力で一喜一憂し、夢中でボールを追いかける姿に懐かしい感情が喚起された。
また、この年代にチームプレーを体験することの大切さもよく分かる。中学時代は自我が発達し、自分の意志で自立への一歩を踏み出す大切な年代でもある。そんな多感な時期に、一つの目標に向かって協力し合うことや、自分とはまったく違う個性を認めることの大切さもチームプレーを通じて学んでいく。
参加資格は中学生ということだけで、さまざまなカラーを持った個性的なチームが出場し、優勝を競う。たとえば、プロを目指す選手が揃う才能豊かなチームに、サッカー初心者ばかりのチーム。中学1年生だけの若いチームに、高校受験前最後の思い出づくりとして参加する3年生チームもある。他にも、全員女子の華やかなチームやテニス部や野球部や管弦学部に所属するメンバーが集まったチームなど、とってもオープンでユニークな大会だ。
「8人制サッカー」+「バブルサッカー」
夏は暑そう……。でもバブルの通気性は良好 【松原渓】
同じ条件なら「サッカー部の選手たちが揃うチームが有利では?」と考えてしまうけれど、そうは言いきれないところも面白い。なぜなら、コパコカコーラでは、「8人制サッカー」と「バブルサッカー(5人制)」の2競技で優勝を争う。サッカーで負けたとしても、バブルサッカーの結果で挽回することができる。そして、サッカーのうまさ=バブルサッカーのうまさ、とはならないところがミソだ。
ただ、歴史が浅いこともあって世界的に統一されたルールはなく、基本的には4対4か5対5で行われ、コートはおよそフットサルコートのサイズに近い。大きなバブルを身につけてボールを操るのは難しく、自らも転がりながら全身を使うので意外とハードなスポーツだ。
でも、何よりやってみたいと思わせるのが、プレーヤーたちの楽しそうな表情。「トランポリンのような感じかな?」「無重力の宇宙空間に似ているのかも?」などと、想像は膨らむ。以前からバブルサッカーは気になっていて、ずっとやりたいと思っていたのだけれど、機会がなかった。そんなわけで、この大会を通じて初めて試合をじっくり見て、競技の魅力に触れることができた。