中学生の大会でバブルサッカーを体験! 「松原渓のスポーツ百景」
タックルされても楽しい!?
中の空洞に入ってバブルを背負う 【松原渓】
驚いたのは、反則がほとんどないこと。唯一、「ボールがバブルの中に入った状態でボールを運ぶこと」は反則になるが、他はほとんどファウルにならない。ボールを持っていないプレーヤーへのタックルも可能なのだ。大会ではバブルサッカー初体験の選手がほとんどだったため、慣れないうちは遠慮気味にボールをつないだり、ぶつかり合うことも少なかった。しかし慣れて来ると、みんな躊躇(ちゅうちょ)せずにぶつかり合い飛ばし合い、楽しそうな悲鳴が飛び交った。
サッカーなら一発レッドに違いない故意のアタックも、バブルサッカーでは作戦のひとつ。ぶつかられても、分厚いバブルがしっかりと身体を守ってくれるので、タックルされて2回転、3回転……と転がっても、もちろん無傷。転がるのも楽しいので、タックルされても怒るどころかみんな笑っている。
ただ、バブル同士が全力でぶつかった時には「バッチーーーーン!!」と、弾けるような大きな音が響く。この音に闘争本能を刺激され、普段は大人しい人も、バブルに入ったら豹変(ひょうへん)してしまうかも……? 気がつくと、私を含め、周囲の応援にもかなり熱がこもっていた。また、一度転ぶと起き上がるのがなかなか大変で、審判が選手を起こしてあげるというシュールな光景も見られた。
運動神経がなくてもOK、誰でも楽しめる
空気を入れる前はこんな感じ。バブルのレンタルも可能 【松原渓】
また、かなり前からディフェンスに行くと、DFがクリアしようとしたボールが、バブルにはね返ってそのままの勢いでゴールに入ることも。バブルは「障害物」ではなく、扱い方次第で強力な「武器」になる。
点を取った後の喜び方もバブルならでは。味方とのハイタッチならぬ「バブルタッチ(!?)」で、味方同士のタックルも見られた。バブルを着たままでのゴールパフォーマンスも考えると面白いかも?
最後に、バブルサッカーの魅力を下に挙げた。
・運動神経がなくてもOK
・体力、体格差、年齢、性別を問わず楽しめる
・バブルを背負ってカロリー消費アップ!
・バブルで弾けてストレス発散。童心に帰れる
・屋内でもできるので天候、季節に左右されない
体験は、全国のラウンドワン、スポッチャなどでプレーができる。皆さんも一度バブルで弾けてみては?