青木祐奈「人を感動させるスケーターに」 女子フィギュアのホープが見せた素顔

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息抜きは学校で友達としゃべること

――朝も放課後も練習漬けで、仲の良い友達と遊ぶ時間もないですよね。きつくなるときはないですか?

 毎日きついです(苦笑)。朝練に行っても、うまくできなくて怒られたりすると「朝早く起きてなんで来ちゃったんだろう」って。そう思うときはあるんですけど、試合に出て結果を残したら「それが大事だな」と思って頑張れるという感じです。

――休むときはあるんですか?

 基本的に日曜日は練習は入ってないんですけど、ほかのリンクに行って自主練で滑ったり、あとはバレエに行ったりしています。あんまり休むと次の日に跳べなくなっちゃったり、感覚が変になるので毎日滑るようにしています。

――息抜きはどこでするんですか?

 学校です。友達としゃべってるときが一番楽しいです。好きな人の話とか、「三代目 J Soul Brothers」が好きなのでみんなで話してたりしてます。もうかっこいいです、全員(笑)。

――(笑)。ライブなんかも行ったことは?

 去年の11月の終わりに東京ドームで「EXILE TRIBE」のライブがあったので、それに行きました。出てきた瞬間に涙がうるってして見えなかったんです。感動しちゃって(笑)。そういうのはすごく息抜きになっています。

学校の友達とのおしゃべりが一番の息抜きになっている 【スポーツナビ】

「真凛ちゃんは天才」

――同世代には有望な女子選手がいっぱいいると思いますが、特に意識しているような選手はいますか?

 あんまりいないんですけど、同じ年代の子はずっと一緒にやっているので、少しは意識したりするときもあります。でもあんまり意識しちゃうと集中できなくなっちゃうので、なるべくしないようにやっています。

――仲の良い選手はいますか?

 みんな仲は良いですけど、(本田)真凛ちゃんとかはずっと試合も一緒なので仲が良いですね。

――本田選手はどういう部分が優れていると思いますか?

 真凛ちゃんはジャンプがとても軽いし、表現が一番すごいかなと思っています。音を1つ1つ捉えて、それを表現するということが私には全然できないので、そこは勉強になります。いつも試合とかで一緒になるたびに見ています。この前2人でインタビューする機会があったので、「どうしたらそういうふうにできるの」と聞いてみたら「自然にできる」って。「天才だな」と思いました(笑)。

――逆に本田選手からは何を言われましたか?

「ジャンプがダイナミック」って言われました。でも自分としてはまだまだなので、もっとできるようにしたいです。

「人を感動させるスケーターになりたい」

――18年の平昌五輪時には16歳。目標にしているそうですが、それを達成するために自分なりのプランがあったら教えてください。

 平昌五輪を目標にはしているんですけど、あんまりそれは考えないようにしています。ジュニアに上がってSPとフリースケーティングの両方があるので、1つ1つの試合で常にノーミスができればいいなと思っています。自分が納得できる演技をすべての試合でやりたいです。

――五輪という大会に対してはどういうイメージを持っていますか?

 世界選手権と同じで、いろいろな国の一番すごい選手が出てくる試合です。日本の代表になるのも大変なので、すごく大きな夢のような存在です。

「夢のような存在」と語る五輪を目指して、練習を重ねていく 【Getty Images】

――自分のスケートのこういう部分を見てほしいという、アピールポイントはどこですか?

 スケーティングを今頑張っているんですけど、曲と合ったスケーティングが少しは去年よりできていると思うので、そういうところを見てもらえたらと思います。

――最後の質問です。将来的にはどんなスケーターになりたいですか?

 荒川静香さんみたいに、自分が滑っているのを見た小さい子が「私もやりたい」とか「こういうふうになりたい」と思えるような、人を感動させられるスケーターになれたらいいなと思っています。

(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)

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