こんなカラダは体幹で走れていない!? 青山剛のランニングナビ

青山剛

【撮影:真崎貴夫】

 また、体幹で走れていない人には「走り方の特徴」もあります。

■体幹で走れていない人の走り方の特徴
(1)腕振りが下で後ろに引けていない(横振りや前方で多く振っている)
(2)上体がやや前傾せず、突っ立ち気味
(3)着地の足が、体の前方に付きすぎている(=腰が落ちて見える)
(4)着地の際、シューズが地面を引きずる音がする
(5)疲れてくると、前モモばかりが張ってくる
(6)疲れてくると、ふくらはぎばかりが張ってくる
(7)疲れてくると、ペースが極端に落ちる
(8)ペースが一度落ちると粘れず、ズルズル落ちてしまう
(9)練習や大会で坂道(特に下り)になると、極端に周りのペースより遅くなる

 こういった体や走り方になってしまうのは、体幹が使えていないことが主な原因となります。ひとつでも上記項目に当てはまるようでしたら、走りの中で体幹のどこかのパーツが上手に使えていない、もしくはそれらのパーツが上手に連動していない可能性が高いです。

 逆に体幹を使えて走れている人の特徴は「真逆」に近いわけです。体の特徴では「真正面から見るとほっそりしているけど、真横から見ると、お尻や背中に厚みがある」場合が多く見られます。
 ちなみに、体幹で走れている人の走り方の特徴は以下になります。

■体幹で走れている人の走り方の特徴
(1)腕が下で後ろにしっかり引けている
(2)上体がやや前傾している
(3)着地は体の真下付近に置けている
(4)体幹がぶれずに上下動が少ない
(5)疲れてきても、ある特定の場所だけ強く張ることはない
(6)走り終わると腹筋全体、お尻の下に程よく疲労感がある
(7)ペースが落ちてきてもがっくり落ちることが少なく、粘れる

 では、どうしたら体幹で走れるようになるかというのは、これまでの連載をしっかり復習して頂きつつ、今後の連載でまた詳しく指導させて頂きます。

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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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