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川淵「新リーグの略称は『JPBL』」
第3回タスクフォース後のチーム説明会

チーム説明会での質疑応答(2)

代表強化のため、新リーグの参加要件にユースチームを持つことが加えられた
代表強化のため、新リーグの参加要件にユースチームを持つことが加えられた【写真:アフロスポーツ】

川淵「若手育成が改革の大きなポイント」


――リーグ名称について。今までは「仮称」だったけれど、トップリーグ1部2部で正式決定なのか?(広島ドラゴンフライズ/NBL)


川淵 まだ決まっていないです。皆さんの意見でもいいし、公募でもいい。これは仮称です。1部2部ということに皆さんすごく抵抗があったんですよね……。2部になりたくない。2部になったら人生の終わりかのような発言を影でされていた。僕の目の前では誰も言っていませんが(笑)、それは聞いていましたから。1部2部という言い方は良くないのかなということで、チャレンジリーグとか、リーグの名前を変えた方がいいかと思っていたら、ある方が名前を変えるとむしろ一体感がないという意見がありました。1部2部と言った方が一つのリーグとして一体感があるので、そうした方が良いのではないかと思って1部2部にしました。皆さんの意向によって、変えてくれというなら変えればいい。こだわってはいません。でも、その人の意見は僕にとって、1番説得力があった気がします。一つのリーグという位置付けからしたら1部2部が分かりやすいと思うし、理解されると思います。正式な英文は『ジャパンプロフェッショナルバスケットボールリーグ』でいいと思いますね。『JPBL』です。略称をどうするかということです。皆さんの意見を聞いて最終的に公募がいいのか何がいいのか、決める手段を皆さんの合意を得ながら決めていきたいと思います。


――ホームアリーナの基準について。資料では2018年シーズン開始までに着工と有り、“着工”という言葉が使われている。“着工”とは建築の開始ということなのか? それとも18年シーズン開幕当初から使用という意味なのか?(滋賀レイクスターズ/bjリーグ)


川淵 “着工”と書いてあるから、そう解釈した方が得でしょ?(笑) 着工でいいんじゃないですか。完成とは書いてないから。物事が動いていればそこまで硬く言う必要はないんじゃないかということです。


――ユースチームについて、部活動との関係が難しい。その辺りはどう考えているのか?(横浜ビー・コルセアーズ/bjリーグ)


川淵 それが一番問題になるところだと思います。ユースを持てと言っても、なかなか中体連や高体連の許可は得にくい。地元で良い選手を集めようとしても集められない。その状況から、このプロ化を通じてどう脱皮するかですよね。1週間のうち、5日間を高校で練習するのがその子のために良いのか。プロのチームで週に2〜3日練習する方が全体のレベルアップにつながるし、いざ試合となればその高校で試合をやればいいんだと。そういう理解をいかに関係者から得られるか。都道府県協会のバスケットボールの強化担当者と話を持ちながら、若手の育成に努めていく。それが今回の改革の大きなポイントだと思います。


 今までは、僕が聞いているところによると都道府県協会よりも中体連、高体連の方が力を持っている。強化に対しては、協会がそれを取り戻すべきです。地元のプロチームと、高校や中学の先生とが話し合って、その子のためになる強化をやっていくということです。より良い環境、より良い指導者の下で育った方が良い選手が育つに決まっています。それに対する努力が、今までJBAは足りなかったということなんです。絶対に。この改革をきっかけに変えてほしい。簡単に行かないと思いますが、それを解決しないと、日本のバスケットボール界が世界のひのき舞台で活躍できる実力を持ち得ないということなんです。


――ユースチームについては登録の問題が出てくる。各都道府県によって決められる問題ではなく、JBAの登録の問題になる。仮にミニバスケ連盟に登録していたら、ユースチームには登録できない。二重登録の問題が出てくると思うがどう考えているのか?(和歌山トライアンズ/NBL)


川淵 サッカー協会で前例があるんです。特別指定選手ということで、チームが協会に申し出て、それを承認することで二重登録を認めるんです。大学選手もやっています。大学、高校も含めて特別指定選手という選手がたくさん出てくることが、バスケットボールの若手育成全体につながってくる。今度の協会のガバナンスに関する議論の中で、これを認めるようにするということを検討事項の中に入れてあります。


――財務状況について。売り上げが1部は2億5千万円ということについて、これは今現在の売り上げで決まるのか? 参入時にプラスとなる確約があれば判断材料になり得るのか?(バンビシャス奈良/bjリーグ)


川淵 過去の実績を少なくとも3年間は出してもらって、実績が2年間しかない場合でもそれは出してもらいます。それに加えて、来年度以降の予算をどうするのかも出してもらって総合的に判断します。今までは7千万円の予算でやっていたけれど、プロリーグに入って1部を目指して頑張るなら2億円を出資するというスポンサーがいないとも限らない。過去の実績がどうだからダメということはないです。未来の計画、予算に対してどう判断するか、ということが中心になると思います。

チーム説明会での質疑応答(3)

川淵「タダ券を配っているようでは成功しない」


川淵 議題に無いことですが、まずいなと思っていることが一つあるんです。それはタダ券を配りすぎること。入場者数1500人、平均単価1500円。僕は自分で試合を見に行ってチケットを買いました。チケットを買うところで3千円以下のチケットは無かったです。3〜5千円のチケットを売っていて、なぜ平均単価が1500円なのか? 招待、スポンサーという本当に重要なVIPを招待するのとは違うんです。単にタダ券を配って、お客さんをただ増やせばいいということで成功するわけがない。そんなお客さんがもう一度試合を見に来ると思ったら大間違いです。いろいろな努力をして、安いお金でも「お金を払って見に行こう」ということから始まるんです。話を聞いていると、タダ券を配っているのが結構多い。こんなことでは成功しない。僕がチェアマンになったらそんなことは許しません。有料でお客さんを呼ばないとプロとして成り立たない。そこは意識してほしいと思います。


――ホームタウンとホームアリーナについて。ホームタウンは県単位か市単位なのか? 複数市の2つの体育館で合わせてホームゲームを8割以上開催するという考え方は可能なのか?(高松ファイブアローズ/bjリーグ)


川淵 いろいろな事情を聴いてみると、例えば京都は府と市がアリーナを持っている。これをどちらかに決めろというと、知事に対しても市長に対してもちょっとな……というところもあります。そういうのは例外的にうまく2つを使い分ければいいなという感じがあります。


 ホームタウンを市にするか県にするかというのは、そのクラブがどっちにした方がいざという時に支援をしてもらえるか。より多くのファンを獲得できるか。そういったことを考えて自分の判断で決めればいいことで、僕らが決める筋はありません。例えば、(Jリーグでは)『茨城アントラーズ』よりも『鹿島アントラーズ』の方が応援してもらえるということで『鹿島アントラーズ』になった。あの頃は、Jリーグでは県よりも市を中心にやれと言いました。今回の場合はいろんな事情があるし、県の名前で行った方がチームのプラスになると思っているならそれでいい。市の方が行政からの支援を得やすいと個人的に思うだけで、県の名前でやった方が応援しやすいということならそれでもかまわないです。チームの判断で結構です。


――川淵さんはいろいろ全国を回っていらっしゃるが、新潟はヒアリングの時間をいただけていない。チームとしても意見交換の場がほしい。川淵チェアマンが忙しいようなら、境田先生からもお時間をいただきたい。(新潟アルビレックスBB/bjリーグ)



川淵 それは積極的に境田弁護士と連絡を取ってやって下さい。余裕がある限りは話を聞きたいと思うけれど、知事や市長と会いに行くときに、各チームがどういうアプローチをしてどういう状況で行き詰っているから、ここで出馬してくださいという形で行くのが望ましい。何もしていないのに、いきなり市長と知事に会っても仕方ない。第一前提は、各チームが行政に対してしっかりアプローチをする。仲の悪かった関係があるならば、各都道府県のバスケットボール協会とコミュニケーションをとることをそれぞれが努力してやってもらわないと。今がそういうきっかけですから。過去のいろいろな経緯でまずい関係になってる県があることは知っています。それは過去の経緯なのでしょうが、無かったんだという前提で、交流に努めてもらいたいです。

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