フルマラソン完走のための5つのポイント 上達のコツ直伝!シリーズ 第14回

ACS編集部

POINT(3)レース展開を計画する

 自分の実力に合わせて当日のレース展開を計画しましょう。1キロごとに余裕のあるペースを設定し、距離標識がある場所でそのペースをチェック。10〜20キロまで調子が良くて設定タイムより速かったとしても、ペースを上げないでください。

 ここでペースを上げて失敗する方が多いです。気持ちを抑えて、30キロを過ぎてもまだ調子がいい場合は、そこからペースアップしましょう! 「歩く」ことを計画に入れるのもいいんです! ただ、疲れたから歩くのではなく、10キロから歩くなど「歩く」場所も決めておきましょう。

POINT(4)モチベーションを保つ

 沿道にはたくさんの応援の方々がいらっしゃいます。自分を応援していると感じるように、耳を傾ける余裕をもって楽しんで走ることが大切。そうすると、自然に力が湧いてきます。

 あとは、事前に大会に出場できた感謝や完走できた時に感謝を伝える人を紙などに書いて、それをもっておくのも励みになりますね。どんな選手でもキツいことは変わらないので、そのキツさを紛らわす準備を事前にしておきましょう。

 ゴール後のご褒美や、走っている中でターゲットを見つけることもいいですね。西田さんが実行委員長を務めるイベント“RUNフェス”では、手書きのゼッケンで応援されるとランナーの皆さんが一気に笑顔になるそうです。

POINT(5)ランニングアイテム

【(c) Athlete Career Support】

 シューズ、ウェアなどすべてのランニングアイテムに言えることが「練習で使ってから本番に使う」ことです。当日新品を使うと、実は合わなかったということがよくあります。靴下でいえば練習で履いて一度洗濯したり、シューズは数回履いて脚との相性を確認しましょう。

 ウェアは走ってみたら皮膚と擦れて痛かったということもありますので、特に肌と触れる部分のウェアは練習で何度か着てみることをオススメします。

「テンションが上がる」ウェアもとても大事なので、ショップ店員さんに聞きながら、自分の好きなものを購入し、オシャレをして走りましょう。
 今回西田さんに教えていただいたフルマラソン完走のためのポイントは、今からでも十分に対応できるものばかり。

 どうしても初マラソンというと不安になってしまうと思いますが、西田さんは「余裕を持つことと楽しむことが大事です。僕の指導した方でリタイアした人はいないので、みなさんも安心して走ってください」と勇気づけられる言葉を送ってくれました。

 早速、今からレース当日を目指し、余裕をもって心とアイテムの準備を始めましょう!

西田隆維プロフィール

1977年生まれ。タレント、「西田ランニングくらぶ」代表/株式会社オーランド代表取締役社長。2001年エドモントン世界陸上選手権に日本代表として出場。マラソン9位。駒澤大学時代は4年間連続で箱根駅伝に出場。4年時の第76回は復路のエース区間9区にて当時の区間新記録を樹立した。その後、ヱスビー食品、JALグランドサービスで選手を続け、現在はタレント業もこなしながら、スポーツの発展と社会貢献を目的とした会社を設立し活躍。イベント主催など活動の場を広げている。

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著者プロフィール

元十種競技選手の奥山剛史が代表を務める、株式会社アスリート・キャリア・サポート。「スポーツはみんなを元気にする。」をコンセプトに、人とスポーツとの関わりをデザインし、躍動感あふれる社会をつくるためにさまざまなアイディアでスポーツを楽しみ愛する人を応援していきます

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