アギーレ解任も所詮は対岸の火事 スペインやメキシコでのリアルな反応
有名選手の動向を報じたメキシコ
メキシコでは、ガビら注目選手がいつ出廷する予定なのかを取りまとめた内容が報じられた 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】
唯一『レコルド』紙の電子版がアギーレの出廷日時について予測する記事を配信しており、「2月27日に出廷することになるだろう」としている。ただし、この記事もアギーレに特化したものではなく、「(疑惑の試合が行われた)当時、アギーレの下でプレーし、現在はトルーカに所属するパラグアイ代表DFパウロ・ダ・シルバは3月2日、現在アトレティコ・マドリーでキャプテンを務めるMFガビやマンチェスター・ユナイテッドのMFアンデル・エレーラは3月5日に出廷する予定だ」と、注目度の高い人物がいつ出廷する予定なのかを取りまとめた内容となっている。
アギーレ個人への注目はあるものの……
日本では後任人事の予想など大きく報じられているものの、スペインやメキシコではさほど大きくは報じられなかった 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
また、メキシコにおいても冬の移籍マーケットでクルス・アスルに加入したパラグアイ代表FWロケ・サンタ・クルスや、左足半月板を損傷して2カ月間の戦線離脱となったカルロス・ベラ(レアル・ソシエダ)の容体、緑基調から黒基調へと大胆にイメージチェンジしたメキシコ代表ユニホームのほうが閲覧者にとって引きの強いニュースであり、4日に国内リーグの試合が行われたこともあって、アギーレの解任が大きな話題になることはなかった。2月25日に関係者の出頭が始まれば、スペインでは進捗があるごとに報道されるだろう。メキシコにおいても、実際にアギーレが出廷すればそれなりに大きく扱われるはずだ。しかし、その段階では既に「日本代表監督関連のニュース」ではなく、八百長疑惑関連のニュースやアギーレという一個人絡みのニュースになっている。いくら多少の関わりがあったとは言え、彼らにとっては日本代表の監督人事など所詮は対岸の火事なのだろう。