コービー・ブライアント10番目のシューズ シンプルで高機能、卓越さを実現

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最高のパフォーマンス

【(C)NIKE】

 10年に渡るブライアントとの協力関係を通じて、エリック・エイヴァーは、限界を押し広げ、フットウェア業界の形作りに貢献してきた。バスケットボールシューズの素材とデザインに対する考え方を再定義した2008年のハイパーダンク、低いシルエットを導入して大きな議論を巻き起こした2009年のナイキ コービー 4のデザイン、バスケットボールシューズで初めてフライニットテクノロジーを採用した2014 ナイキ コービー 9――以上は、エイヴァーとブライアントによる斬新で誰も考えつかなかったデザインの一例だ。

 ナイキクリエイティブディレクター兼イノベーションVPのエイヴァーは、「コービーのシグネチャーラインは、話の種となるような刺激的なコンセプトを大胆に考える機会を与えてくれます。コービー10番目のシューズを開発するにあたり、軽量性、反発性、シューズの用途を意識して、高いパフォー マンス性、デザイン性、スタイル性の実現を検討しました。この開発作業は刺激的で、プロジェクトのメンバーのチームワークは周りにも好影響を与えていました」と述べている。

ハイブリッドクッショニング

【(C)NIKE】

『ナイキ コービー X』のハイブリッドクッショニングはルナロンを採用し、足をより自然に動かすためにナイキ フリーからインスパイアされた細い溝、ヒールには最新のズーム エア ユニットを融合させている。この3つの安定性、柔らかさ、屈曲性が最適なコンビネーションを生み、反発性に優れたライド感を提供する。ミッドソールとアウトソールの両方には、内側のテクノロジーが外からも見えるように、半透明のゴムで覆われている。この透明な素材の採用は、昨今、躊躇することなく心を開き、積極的に自分のことについてより深く語るブライアントの姿勢にもインスピレーションを受けている。

進化したトラクションシステム

【(C)NIKE】

 コートでのパフォーマンスは、バスケットボールシューズのアウトソールのトラクションとグリップ力に左右される。『ナイキ コービー X』は、サーフェイスの種類(インドア、アウトドア、またその両方)、デザインパターン、表面積の比率およびラバーの構成というナイキバスケットボールの4つの側面からトラクションの性能を評価し、それに基づいて開発された。

【(C)NIKE】

 アウトソールには、高速でもグリップ力を発揮してコーナリングできるパフォーマンスレースカーのタイヤに複雑に刻まれている溝のように、コート面を捉えるための『ノジュール(節)』が何百と配置されている。この新しいトラクションシステムは、ミッドソールのクッショニングと連動して、レース場のタイヤ同様、プレーの邪魔をせずに最大限のグリップ力を発揮し、屈曲しやすくコートをしっかり捉える。

 仕上げに、アウトソールのズーム エア ユニットの下に、エイヴァーが手書きでデザインしたゴールドのローマ数字 “X”が刻まれている。これは、すべてのコービーのシューズの細部のデザインへのこだわりを示すもう1つの例だ。

シームレス(縫い目のない)なテキスタイルアッパー

【(C)NIKE】

 進化したテキスタイルは、軽量で通気性があり、従来のメッシュより耐久性と強度に優れている。『ナイキ コービー X』は、シャークスキンのパターンと強度からインスピレーションを受けた、新しいオープンウエーブテキスタイルを導入している。

【(C)NIKE】

 シューズの内側に搭載されたメッシュのブーティーが通気性を高め、快適で足に合ったフィットを提供する。シュータンに採用されたヌバックには、マンバにインスピレーションを得た蛇の鱗のパターンがあしらわれ、シュータンの裏側には各カラーウェイの背景にあるストーリーを象徴する独特のグラフィックがプリントされている。

 各シューズの左足のかかと部分には、ブライアントのアキレス腱損傷からの回復を象徴して、赤いラインが4本あしらわれている。医師たちは、腱を治すために、手術で4フィートの縫合糸を使った。各シューズの右足のかかと部分には、コービーの鞘のロゴがあしらわれている。

ストーリー

【(C)NIKE】

『ナイキ コービー X』の各カラーウェイからは、ブライアントの今まで語られていなかった意欲と決意が明らかになる。リードカラーウェイの『ナイキ コービー X 5 AM フライト』は、ブライアントが2013年8月、 前十字靭帯手術からの回復中に、高さ40フィートのダイビング台から早朝に飛び込んだ話にインスピレーションを得ている。この飛び込みは、苦難を克服し、恐怖心と真っ向から戦うというブライアントの粘り強さを象徴している。シューズのブルーベースのパレットは、彼が朝5時に飛び込んだプールの水を表している。

ナイキ

【(C)NIKE】

 新しいナイキ コービー X アパレルは、フットウェアの5種類のカラーウェイの配色やグラフィックを踏襲している。特に、新しいコービー ハイパー エリート フーディーには、高度なアパレルテクノロジーが採用されている。内側に採用されたストレッチメッシュが可動域を広げ、サーマFIT フリース 素材が体を暖かく保ち、ゆったりしたスクープヘムが動きやすさをさらに向上する。

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