窮屈さから解放された心拍計測ウェア 南井正弘のイチオシ!

南井正弘

走りながら目標心拍ゾーンをキープしやすい

これが平均的な心拍数ゾーン。ダイエットのためには脂肪燃焼ゾーンをキープすることが重要。運動中の心拍数ゾーンの変化は音声で教えてくれる 【南井正弘】

 筆者は普段よりランニング時に心拍数を測定している。心拍ベルトを使用する場合もあるし、手首部分で測定するディバイスを使用することもある。この「C3-fit IN-pulse」を実際に試してみると、確かに心拍ベルトを初めて使用したときの窮屈感はない。また、ランニング中にずれたり、擦れたりして不快になることもなかった。

 走り始めてしばらくすると、現在の心拍数のゾーンを音声で知らせてくれる。脂肪燃焼に最適なのはゾーン2なので、ダイエットを目的にランニングする人は、このゾーン2をキープするように走るといい。これよりも心拍数を下げると運動強度が低すぎるゾーン1になってしまうし、反対に心拍数を上げ過ぎると、脂肪燃焼よりも心肺機能を強化するゾーンであるゾーン3に突入してしまう。ゾーンが変化すると音声で知らせてくれるので、目標心拍ゾーンをキープしやすい。

ランタスティックに表示された、ある日の筆者のランニング結果。平均心拍数が137、最大心拍数が156。また脂肪燃焼ゾーンのゾーン2が30%、有酸素運動ゾーンのゾーン3が32%、さらにその上の無酸素運動状態であるゾーン4が14%という結果だった 【南井正弘】

 ランを終えると、結果を簡単にチェックすることができる。自分の場合は、いつも通りのランだと有酸素運動ゾーンであるゾーン3で走っている時間が32%で最も多く、その次に脂肪燃焼ゾーンのゾーン2が30%で続くということが簡単にチェックできた。

半袖Tシャツや女性用のブラトップも展開

 このように「C3-fit IN-pulse」は従来の心拍数測定システムより快適に心拍トレーニングを行えるので、「心拍トレーニングをトライしたが、心拍ベルトの着用感が不快だった」「心拍ベルトはブラジャーと干渉し合うので邪魔だから心拍トレーニングを諦めた」といったユーザーに最適なシステムだと思う。一度体感すれば、この「C3-fit IN-pulse」の快適さを理解できるだろう。デザインは今回トライしたスリーブレスタイプのほかに、半袖Tシャツや女性用のブラトップも展開。

 数少ない欠点としては、筆者のようにほぼ毎日走るランナーの場合、最低でも3着ほどは必要となること。1月末よりhitoeトランスミッターの付いてないアパレルのみの販売もスタートしたが、1着で1万円前後するので、毎日このシステムの優秀性を享受するには若干の投資が必要となる。

C3-fit IN-pulse

C3-fit IN-pulse Sleeveless
8,000円(税抜) ※トランスミッターは別売り

Hitoe transmitter01
10,000円(税抜)
お問い合わせ:ゴールドウイン カスタマーサービスセンター 0120-307-560

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著者プロフィール

フリージャーナリスト。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツブランドのプロダクト担当として10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズを得意分野とし、『フイナム』『日経トレンディネット』『グッズプレス』『モノマガジン』をはじめとしたウェブ媒体、雑誌で執筆活動を行う。ほぼ毎日のランニングを欠かさず、ランニングギアに特化したムック『Runners Pulse』の編集長も務める

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