カラダにいい「アート」第二回 メディアアートで脳を活性化!?

カラダにいい100のこと。

【カラダにいい100のこと。】

 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)では、現在「セミトランスペアレント・デザイン 退屈」展を開催中です(※すでに終了)。

 セミトランスペアレント・デザイン(以下、セミトラ)は2003年に活動を開始した、デザイナー/デバイスデベロッパー/プログラマーからなるデザインチーム。ビジュアルと技術を駆使し、メディアの領域を問わずに活動を続けるセミトラは、ここ数年グラフィックデザインへの領域まで活動の幅を広げてきました。

 今回の展示でも、今までに制作したウェブサイトやインスタレーションを再構成したものからグラフィックまで、セミトラらしい多領域の作品が並びます。セミトラの作品はぱっと見ただけでは気付かない“!”に溢れています。そこで必要になるのが注意力。注意力を発揮し、自ら発見することは、脳の刺激になると言われています。注意力を発揮し、より多くの“!”で、脳を刺激してみてはいかがでしょうか。

 合わせて体験すれば、さらに脳を刺激する展覧会2つをご紹介。

【カラダにいい100のこと。】

ジェフリー・ショー《レジブル・シティ》1988−91年(撮影:木奥恵三)

【カラダにいい100のこと。】

evala+鈴木昭男《大きな耳をもったキツネ》2013年(撮影:木奥恵三)

 ICCで開催中の「オープン・スペース 2014」展は、メディアアート作品をはじめ、現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ、幅広い観客層に向けてメディアアートを紹介する展覧会。さまざまな作者の作品があるため、メディアアートへの入門編として、親しみやすく楽しめる展示となっています。自転車型のインターフェイスをこいで体験する作品や、音の反響のない完全に密閉された無響室で体験するサウンド・インスタレーションなどもあるので、五感をフルに使って楽しんでみては。

【カラダにいい100のこと。】

 日本科学未来館常設展の、「アナグラのうた−消えた博士と残された装置」は、「空間情報科学」をデジタルな世界で体験できる珍しい作品。空間情報科学とは、私たちが暮らす実空間での人やモノのふるまいを計測し、その結果を計算して理解し合うことで、人々の暮らしを支援しようとする科学です。「空間情報科学」という普段あまりなじみのない科学に触れることのできる、大人も子どもも楽しめる作品となっています。

 この機会にメディアアートで脳が刺激される楽しさを体験し、脳の活性化について考えてみてはいかがでしょうか。

(文章/佐藤麻弥)

■「セミトランスペアレント・デザイン 退屈」
※すでに終了

■「オープン・スペース 2014」
会期 2015年3月8日(日)まで
開館時間 11時〜18時(土曜日は18時まで)
月曜、年末年始(12月29日?1月5日)、保守点検日(2月8日)休館
場所 NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
入場無料

■「アナグラのうた−消えた博士と残された装置」
会期 常設展
開館時間 10時〜17時(入館は閉館30分前まで)火曜休館
場所 日本科学未来館 3階常設展
入館料 大人620円 18歳以下210円 6歳以下の未就学児は無料
※土曜日は18歳以下無料

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雑誌『BRUTUS』が編集するオンラインメディアです。現代を生きる人々の生活の中に、美と健康とカラタづくりのヒントをお届けしていきます。

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