ホライズン・エクササイズで理想的な体に 上達のコツ直伝!シリーズ 第11回

ACS編集部

エクササイズ(2):バスタオルできゅっと股締め

 バスタオルを股に挟み込んで行うエクササイズ。一度の運動で複数の部位が連動し、バスタオルで背筋を意識することで、特に股関節の水平バランスがよくなる。スポーツのウォーミングアップやダウン、ご自宅で毎日実施することがオススメ。腰痛予防や改善にも有効。

[準備物]バスタオル、椅子

(1)バスタオルを縦に2回折り、腰に巻きつけつつ、太ももの内側で挟み椅子に座る
(2)つま先は外側に向け、膝は内側に締める
(3)股関節のあたりでタオルを握り下方に引っ張り、内太ももを締めながら「立ち上がる+座る」を繰り返す


エクササイズ(3):バスタオルで振り子腹筋

 バスタオルを使用して左右のバランスを保ちながら行う腹筋。バスタオルを使うことで体のブレがない動きができ、より正確で水平バランスの良い腹筋のトレーニングになる。補強運動の1つとして毎日実施することがオススメ。

[準備物]バスタオル

(1)バスタオルを片脚にかけ、両手で力を入れずに握る
(2)腹筋の最中はおへそを見るように心がけ、リズム良く繰り返す
(3)負荷が少ないと感じた場合は足のふり幅を狭める


エクササイズ(4):ペットボトルでぶらぶら腕振り

腕振り用ペットボトル 【(c) Athlete Career Support】

 不安定な状態を作り、その上でペットボトルを使って腕振りをするエクササイズ。腕振りに加え、膝の曲げ伸ばしも行うので、体全体の連動と水平バランスがよくなる。左右どちらかの脚が前の方がやりやすいことが多いのですが、脚の前後を入れ替えて実施し、左右が同じようにできることを目指しましょう。

[準備物]ペットボトル(2L)×2、少し高さのあるもの、結束バンド、タオルハンガー部品

(1)ペットボトルを両手に持ち、高さのあるものに乗り、不安定な状態をつくる
(2)手を脱力しながら、前後に大きく振る
(3)腕振りができるようになったら足も使って軽い屈伸をする


エクササイズ(5):わき腹グイっと引き上げ側転

 体をひねり、わき腹の筋肉を引き上げながら行う側転。体幹を中心として末端となる手脚をひねり、連動させながら動かすことにより、わき腹の筋肉の水平バランスがよくなる。少し複雑で難しい運動なので、初めは回数よりも正確にできることを意識しましょう。

[準備物]安定感のある椅子

(1)椅子に肩幅くらいに広げて手をつき、左手が奥の場合は右脚が前の状態を作る
(2)左手で体を支えたまま、右手を天井に向かって突き上げ、左脚を動かす
(3)体を回転させながら右脚を左脚の脇に動かして、体ごと上に突き上げる


※反対方向からも行います

 今回ご紹介したエクササイズは、どの家庭にもあるアイテムやホームセンターなどですぐに手に入るものを使って、気軽に自宅でできるものばかり。わざと不安定な環境下で行うなど、すぐに飽きるお子さんにゲーム感覚で取り組んでもらえる運動なのでオススメです。

 さらにご家族で実施してもらえるとコミュニケーションツールにもなり、大人は肩こりや腰痛などの改善にもなります。早速、今からホライズン・エクササイズを始めてみましょう。大人は「ろくでなしボディ」を「ろくなもんボディ」(※)に! お子さんは、水平線(Horizon)の向こう側=世界を舞台に活躍するスポーツ選手に!

※「ろく」=水平の意

藤川陽子プロフィール

 ろくえもん接骨院院長、ホライズン・セラピスト。社会貢献家。1977年5月27日生まれ。秋田県出身。中学から大学まで陸上競技(走幅跳)で活躍。大学卒業後は柔道整復師の専門学校へ進み、福島の蛭田接骨院で修行をする。2009年秋田の桜の名所、角館で六右衛門接骨院開業(ロクエモン)。
 現在は、「ろくでなしボディ」を「ろくなもんボディ」に!というキャッチフレーズのもと、日本のスポーツ選手を、水平線(Horizon)の向こう側=世界を舞台に活躍させるため、日本初の「ホライズン・セラピスト」として活躍中。

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著者プロフィール

元十種競技選手の奥山剛史が代表を務める、株式会社アスリート・キャリア・サポート。「スポーツはみんなを元気にする。」をコンセプトに、人とスポーツとの関わりをデザインし、躍動感あふれる社会をつくるためにさまざまなアイディアでスポーツを楽しみ愛する人を応援していきます

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