メジャーの注目を浴びた柳田悠岐 和製ボンズが世界を驚かせる日は間近…
走攻守、いずれもハイレベルの成績を収めた今季の柳田。日米野球の活躍でメジャーからの注目度も上昇中だ 【写真=早浪章弘】
困惑と照れくささが見えた日米野球のMVP
「僕じゃないと思っていたので申し訳ない。恥ずかしい」
表彰式が終わると、賞品の車に乗り込んでクラクションを鳴らしてみせた。「プップー」。球場には似合わないかん高い音が響くと侍ジャパンの仲間たちは大爆笑だ。いかにも天真らんまんな柳田らしいパフォーマンス。だが、それは困惑と照れくささをごまかすためだった。
短期決戦のMVPは数字より印象である。柳田の受賞は文句なしだ。全5試合(公式戦)に先発出場し、初戦からの安打数は0、3、0、3、0と安定感を欠いた。だが、第2戦は2長打を含む3本がすべてタイムリーで4打点の大活躍。第4戦ではソフトバンクでも経験のない2番に起用されたが、3方向に打ち分けた。
メジャーに与えた絶大なインパクト
日米野球のMVPに選ばれた柳田。賞品の自動車に乗り込み笑顔を振りまいた 【写真=高原由佳】
岩隈久志(マリナーズ)も「日本にいたときには対戦がなかったが、あの思いっ切りの良さとスイングスピードは素晴らしい」と感心するばかりだった。