大和哲也「今回は“獲る”感覚がある」=11.15WBCムエタイ世界王座再挑戦

NJKF事務局

昨年5月以来となるWBCムエタイ世界スーパーライト級王座に挑む大和哲也 【(C)NJKF】

 11月15日に開催される『NJKF 2014 8th』(東京・後楽園ホール)で王者サゲッダーオ・ペットパヤタイ(タイ)の持つWBCムエタイ世界スーパーライト級王座に挑戦する大和哲也(大和)。大和にとっては、昨年5月に4RTKOで敗れて以来の再挑戦。昨年の対戦を振り返り、「機は熟した」と王座奪取への思いを語る。

――悲願の世界王座奪取へ向け、2度目となるサゲッダーオ選手との対戦が迫ってきました。改めて前回の対戦を振り返っていかがでしょう。

 左ボディが効いていたので、もう1発行ったんですけど、その打ち終わりに左ヒジを合わされました。おそらく狙ったんだと思います。ボディを入れた後に僕がヒジの当たる位置にいたので、そこでかぶされた形でした。ちょっと詰め過ぎてしまったんです。サゲッダーオ選手はリーチがすごくあるので、ヒジの射程距離が長いというか。普通の選手がパンチを打つような距離でもヒジが普通に伸びてくるので、今回はそれも気をつけたいと思います。

――逆転のヒジは誘っていたものだったと。

 サゲッダーオはヒジ・ヒザの選手だと思うんですけど、特に相手を誘って入れさせて、ヒジを打つっていうのが多いんです。だから今回は僕がその距離をかく乱して、オーソドックスなムエタイの距離ではなく、いろんな距離でやるのが一番かなと思います。

――去年ははまだ自分が世界王者の器ではなかった、ということをインタビューで言われていました。

 僕は負ける度にそこから勉強してきたんですけど、あの試合でもいろいろ学ぶものがあったし、子どもが生まれたり私生活の環境も変わって、試合でもそこから強豪相手に勝っているので、今年はどうかなって自分でも客観的に楽しみです。前回負けてから再挑戦までストーリーがすごくあって、そういう意味で今回は“獲るだろう”っていう感覚が自分ではあります。

――追い込まれても試合を引っくり返すことができるサゲッダーオ選手の底力は今回も注意が必要ですね。
 前回は最後の勝負どころ・決め際を知っているのが勝敗を分けて、すごく勉強になりました。蹴りが重いとか、やり辛さはあんまり感じなかったんですけど、勝負強さやトップの強さというのを感じました。最後に勝ちを持ってくることができる――それがあるからサゲッダーオ選手は強いんだろうなって。なので今年はそれをこっちへ持ってこられるようにしたいです。

――最後に改めて意気込みをお願いします。

 当日は日本でキックボクシングのWBC世界戦をやるっていう歴史的な1日になると思います。これでいろいろ大きく変わると思うし、そこからの展望・やりたいことが自分の中にはあるので、梅野選手と一緒に日本人初のWBCムエタイ世界王者になって、来年へつなげたいです。

対戦カード

■NJKF「WBCムエタイ世界ダブルタイトルマッチ」
11月15日(土)東京・後楽園ホール 開始17:00〜

<第1試合>
宇都宮城(VERTEX)
嶋田裕介(Bombo Freely)

<第2試合>
前田浩喜(CORE)
若野一治(誠至会)
<第3試合 NJKFフェザー級王座決定戦5R>
MOMOTARO(OGUNI-GYM)
大樹(ARENA)

<第4試合 NJKFスーパーウエルター級王座決定戦5R>
YETI(キングジム)
KEN(OGUNI-GYM)

<第5試合>
テヨン(キングジム)
大和侑也(大和)

<第6試合>
健太(E.S.G)
栄基(エムトーンジム)

<第7試合 WBCムエタイ日本統一ライト級タイトルマッチ5R>
宮越慶二郎(拳粋会)
高橋幸光(はまっこムエタイジム)

<第8試合 WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座決定戦5R>
梅野源治(PHOENIX)
ジョムピチット・チュワタナ(タイ)

<第9試合 WBCムエタイ世界スーパーライト級タイトルマッチ5R>
[王者]サッゲターオ・ペットパヤタイ(タイ)
[挑戦者]大和哲也(大和)
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