車いすテニスの国枝、リオ内定第1号に アジアパラ優勝で“最高峰”へスタート
今一度自分のテニスと向き合う
最近は「テニスが硬いという感じ」と話す国枝。107連勝で止まった時と同様、自分のテニスと向き合う 【写真:伊藤真吾/アフロスポーツ】
自分のテニスを改善することに挑戦していても、試合のなかでは挑戦者ではない。108戦目で敗れ、「守りに入っていては成長できない」ということに気が付いてからは、翌日から背負っていた何かがすとんと落ちたように、会心のプレーができるようになった。来月、世界トップクラスの選手のみが参加する世界マスターズの出場を控えている。そこで、今一度自分のテニスと正面から向き合うつもりだ。
リオ、そして東京での金メダルを!
リオでの引退を考えていた国枝。しかし2020年東京が決まり、その視線の先には、地元での優勝も視野に入っている 【写真:伊藤真吾/アフロスポーツ】
リオで史上初の3連覇、そして東京で満員となった有明テニスの森で4連覇することが目標だ。
今回のアジアパラ競技大会では、男女シングルス優勝者にリオパラリンピックの出場権が与えられた。上地結衣(エイベックスグループホールディングス)らが出場した女子は残念ながら上地の3位が最高で、今回金メダリストの国枝が、日本選手団のなかで“リオ内定第1号”となった。
アジアパラを制し、リオへのスタートラインに立った国枝。今後のさらなる活躍に注目したい。