アギーレ「2点目のダメージが大きすぎ」 国際親善試合 ブラジル戦後監督会見
アギーレ監督は試合後の会見で「前半は戦うことができて、いい時間帯があったと思う。2失点目のダメージが大きすぎた」と後半開始早々の失点を悔やんだ。また、今回の試合の目的がアジアカップに向けた選手選考であることを強調し、若い選手たちを積極的に起用した理由を「選手たちのキャラクターを見るため」と説明した。
目的はアジアカップに向けた選手選考
われわれの目的は変わっていない。アジアカップに向けた選手選考だ。そして今回も、選手たちを見ることができた。
──前半は0−1で終えたが、後半は失点が続いて選手たちは下を向いていた。監督は戦う姿勢を選手に求めているが、後半のプレーぶりは仕方がないと思っているのか、それとも戦う姿勢を今後も植え付けていくのか?
その意見には同意できない。チームは最後まで戦っていたと思うし、ガードを下げることはなかった。2点目を取られたダメージで、少し形が崩れてしまった。しかし90分間、走り続け、戦い続けた。目の前に、世界最高の選手たちがそろっている中でそれができたと思う。2失点目のダメージが、あまりに大きすぎてチームが崩れてしまった。(2点目を奪われてからの)15分間、非常に悪い時間帯があった。チームが崩れることはあったが、戦いを止めることはなかった。
──大敗の中にも選手を試すことができたということだが、何か収穫はあるか? それから(監督就任後の)4試合を終えた時点で、アジアカップの23人のうち何人かはすでに決まっているのか。それとも6試合を終えた時点でメンバーは決まるのか?
すでに決まっている選手もいる。もちろん、それを発表するのはメンバー発表の会見だ。どの試合でも教訓を得ることができる。今日の試合での教訓は、ビッグチームと対戦するときはミスを犯してはならない、ということだ。もうひとつ、今日は私にとって非常に重要なゲームだった。こうした逆境の中で、選手を見ることができるからだ。敗戦で喜ぶことはない。しかし、試合後のロッカールームで選手たちが力を出し尽くした姿が見えたのは良かったと思う。
数少ないチャンスをものにしていくことが必要
ネイマールは今、素晴らしい時期を過ごしている。ワールドカップのあと、キャプテンとしての彼の地位がさらに強固なものになった。ブラジル代表でもバルセロナでも、彼の立場は揺るぎないものとなった。選手たちにかける声は、試合前も試合後も、ロッカールームの中にとどまるものだ。
──今日は過去のブラジル戦と比べて最もアグレッシブだったと思うが、岡崎へのサポートは薄かったように思う。どういう対策を考えていたのか?(大住良之/フリーランス)
ブラジルと対戦して攻撃的に戦うのは簡単なことではない。相手のキープ率が高くなるのは当然だ。相手のほうがゴールチャンスを作るのも妥当だ。そしてもちろん、これからは数少ないチャンスをものにしていくことが必要だ。チームは最後まで戦い、その中で岡崎や柿谷(曜一朗)のヘディングシュートの場面もあった。前にいくとき、もっとそこにボールが入る形を模索しないといけない。
──今日のピッチについての感想は?(地元記者)
私はいいわけを探すことはあまりしない。今日のピッチをコメントすることもできるし、ハンドやオフサイドを取らなかった審判についてコメントすることもできる。ピッチがわれわれに影響を与えたとはまったく思わない。シンガポールの皆さんに招待していただき、このスタジアムを使わせていただくことを感謝している。いつかまたここに戻って、よりよい結果をお見せしたいと思う。
両チームの違いは、選手の若さ
今日の両チームの違いは、選手の若さだと思う。今日はJリーグの若い選手を7人起用した。そこが一番違うところだ。2点目を取られて、初めて強豪と対戦した選手たちが、少し自信を失ったことも考えられる。
──若い選手たちを積極的に起用したということだが、あえて世界最強チームに若い選手をぶつけた意図はどこにあったのか?(田村修一/フリーランス)
選手たちのキャラクターを見るためだ。アジアカップのような重要な責任のある場に挑めるかどうかを見たかった。たくさんの結論を出すことができた。
──アジアカップに向けて多くの選手を試すと言っていたが、この2試合でハーフナー(・マイク)や西(大伍)を使わなかった理由は?
23人を全員使い切ることは難しい。今回も権田(修一)と水本(裕貴)も出していない。次の合宿でも全員を使い切るのは難しい。いずれにせよ、彼らは代表の練習でも視察でも見ているので、心配しなくてもいい。
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