神取が天龍、長与ら因縁のライバルと激突 生誕50周年大会に豪華ゲストが登場

高木裕美

神取は、対戦相手としてファン投票1位になり、限定復帰を果たした長与千種からスリーパーで勝利 【前島康人】

 女子プロレス「LLPWX」が約7年ぶりに東京・両国国技館で開催した11日の「Mr.女子プロレス神取忍 生誕半世紀 イベント SUPER LEGEND〜伝説から神話へ〜」では、“ミスター女子プロレス”神取忍の50歳の誕生日を8000人が祝福。メインイベントでは、ファン投票により、神取が藤原喜明、ダンプ松本とタッグを結成し、堀田裕美子&長与千種&天龍源一郎組と対戦した。

 神取は柔道世界選手権3位の実績を引っ提げ、1986年にジャパン女子でデビュー。翌年10月にフリー宣言し、長与に挑戦状を叩きつけるも、結局シングルでの対戦は実現せず、92からはLLPWに所属し、北斗晶、ブル中野、天龍、堀田らとの数々の死闘を実現。06には女子プロレスラー初の参議員議員となるなど、世間の注目を集めてきた。

限定復帰の長与にスリーパーで勝利

天龍からは14年前の一騎打ちを彷ふつとさせる顔面パンチ連打を食らった神取 【前島康人】

 神取の対戦相手として、ファン投票1位を獲得した長与は、神取の熱烈なラブコールを受けて限定復帰を決意。いきなり藤原と渡り合うと、因縁のライバルであるダンプがフォーク攻撃で血ダルマにする。この好アシストを受けた神取は、ダンプと仲間割れになって竹刀攻撃にさらされ、天龍からは14年前の一騎打ちを彷ふつとさせる顔面パンチ連打を食らいながらも、長与をスリーパーで捕獲。藤原の好アシストを受けてTKO勝ちを収めた。
 試合後、ノーサイドとなった神取は「プロレスを始めた時に出会わなかったら、今がないと思う」と、共に50歳となる長与に感謝。「プロレスで日本を元気にしていきたい」と、まだまだ現役をアピールした。

ゆず、ももクロからも祝福のメッセージ

仲間割れになったダンプ松本のフォーク攻撃で神取も血だるまに… 【前島康人】

 神取の生誕50年を祝い、豪華ゲストが来場&メッセージを送った。SHOW-YAの寺田恵子さんはメインイベントで国家斉唱を行い、 爆風スランプのサンプラザ中野くんさん、仮面女子アーマーガールズのライブでは客席もヒートアップ。元おニャン子クラブの城之内早苗さんは、マキ上田と共にビューティ・ペアの名曲『かけめぐる青春』を振り付きで歌い踊った。 ル・ヴェルヴェッツは『HAPPY BIRTHDAY』で神取を祝福。また、長与千種もクラッシュギャルズのヒット曲『炎の聖書』を披露し、ファンが熱狂した。
 ビデオメッセージでは、アニマル浜口&浜口京子親子が「気合いだ!」10連発。さらに、神取と同じ中学校出身であるゆずや、ももいろクローバーZならぬ“カンドリークローバーZ”からも熱いメッセージが送られた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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