ダウンヒルで“新感覚”のアウトドア体験 「松原渓のスポーツ百景」
バランス感覚はスキーと似ている?
森の中にある小さな木のジャンプ台 【松原渓】
森の中のコースを走っていると、木の根っこや細かい砂利などが、障害物として行く手に立ちはだかる。草の高い茂みや粘土質の道もあり、頭と身体を使って臨機応変にペダルを踏まなければならない。
下り坂は傾斜によってはかなりのスピードになるため、ブレーキの使い方も大きなカギになる。ハンドルを持つ腕に力が入りがちだけれど、サドルから腰を少し浮かせて、体重はほとんどペダルに乗せるようにして重心を低くし、腕の力を抜くのがポイントだとか。カーブは、腕だけ(ハンドル)で曲がろうとするのではなく、進行方向の目線(体全体)に合わせて回るイメージで。ガイドさんに言われた通りにコツを実践してみると、体がMTBと一体になった感じで軽い!?
とはいえ、転んだらやっぱり痛い! でも、怖がって腰が引けると、逆にバランスを崩して転びやすくなる。そのバランス感覚はスキーと似ているかも? 「初めてにしては攻めますね!?」とお褒めの(?)言葉もいただき、調子に乗って駆け抜けた。
かわいらしい花が咲き乱れる平地や、林間のけもの道、開けた急斜面など、景色の変化も楽しみのひとつ。森の中には木で作られた小さな木のジャンプ台や、ツリーハウスの休憩所などもある。まさに、“新感覚”のアウトドア体験だった。ダウンヒルを体験できるコースはいくつかあり、体験会やツアーなども組まれているので、私も機会があったらぜひ違うコースに挑戦してみたい。
木の上のツリーハウスで休憩もできる♪ 【松原渓】
秋は最高のツーリングシーズン! 【松原渓】
そういったレースの動画はインターネット上にもたくさんあるので、実際に体験してダウンヒルの面白さを知ったら、そういったレースの映像を見て想像を膨らませるのも楽しいに違いない。