ブラインドサッカーを「体感」しよう! 「松原渓のスポーツ百景」

松原渓

トッププレーヤーのハイレベルな競演をこの目で

 同競技で最高峰の大会が、4年ごとに行われる世界選手権だ。日本は2006年11月にアルゼンチンで行われた世界選手権大会に初出場し、10年イングランド大会では10カ国中8位になった。そして、3度目の大会となる今大会は、なんと! 11月に史上初の国内開催(渋谷)となる。3度目の出場となる日本は過去最高の成績となるベスト4を目指しているそうだ。その挑戦を応援し、世界のトッププレーヤーのハイレベルな競演をぜひこの目で見たい。

 応援の注意点としては、コーラーの大事なコーチングが聞こえなくなってしまうので、歓声はNG。選手の気持ちになって、耳を澄ませて駆け引きを楽しみたい。もちろん、プレーが途切れた時は歓声やエールを送っても良い。静けさの中の駆け引きや緊張感も楽しみながら、日本代表の躍進を見届けたい。

 私はブラインドサッカーを知り、体験し、もうひとつのサッカー日本代表があることを知った。この体験がきっかけとなり、さまざまな形のサッカーがあることを知った。「電動車いすサッカー」や、聴覚障害を持つ方の「ろう者サッカー」なども、それぞれに独特のルールを持ち、日本代表チームがある。どの日本代表も、世界へと挑戦の場を求め、確かな足跡を残そうとしている。今後も引き続き、注目していきたいと思う。

IBSAブラインドサッカー世界選手権 B1(全盲)大会

日程:
11月16日(日)13:30〜 対パラグアイ
11月18日(火)19:30〜 対モロッコ
11月19日(水)19:30〜 対フランス
11月21日(金)準々決勝
11月23日(日)準決勝
11月24日(月)3位決定戦・決勝

会場:国立代々木競技場フットサルコート

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著者プロフィール

サッカー番組のアシスタントMCを経て、現在はBSフジにて『INAC TV』オフィシャルキャスターを務める。2008年より、スポーツライターとしての活動もスタート。日テレ・ベレーザの下部組織であるメニーナのセレクションを受けたことがある。『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生が監督を務める女子芸能人フットサルチーム「南葛シューターズ」にて現在もプレー。父親の影響で、幼少時から登山、クロスカントリー、サイクリングなど、アウトドア体験が豊富。「Yahoo!ニュース個人」(http://bylines.news.yahoo.co.jp/matsubarakei/)でも連載中

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