【U18日清食品トップリーグ2024 (女子) 大会レポート】「泥臭いプレーをすることが一番の仕事」 京都精華学園 #16 石渡セリーナ

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【©U18日清食品リーグ】

最終週を迎えた「U18日清食品トップリーグ2024」。ここまで5勝1敗、勝ち点11で並ぶ京都精華学園(京都府)と岐阜女子(岐阜県)が優勝を懸けて対戦。インターハイ決勝では京都精華学園が1点差で頂点に立ちましたが、この試合も長所を発揮し合う、素晴らしい試合になりました。

立ち上がり、#18ユサフ ボランレ アイシャット選手(3年/191cm)の高さを生かしてリズムを作ろうとする京都精華学園に対して、岐阜女子は#5 安藤美優選手(3年/171cm)、#6 岡田紬葵選手(3年/170cm)が3ポイントシュートを射抜いていきます。第1クォーターは、京都精華学園の23-18。リバウンドで14-5と優位に立ったこともあり、このまま流れを掴むかと思われましたが、岐阜女子は簡単にリードを許しません。

自慢のチームディフェンスが奏功すると、早いテンポのオフェンスで得点を重ね、1ポゼッション差での攻防が続きます。それでも第2クォーター終盤、岐阜女子に痛いミスが続いたこともあって、京都精華学園の35-30でハーフタイムを迎えました。

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第3クォーターは開始から得点の取り合いに。その中で岐阜女子は、またも3ポイントシュート攻勢を見せて逆転に成功しました。しかし、続いては京都精華学園が流れを引き寄せます。#4 林咲良選手(3年/165cm)の3ポイントシュートを足がかりに9-0のランで8点のリードを作って第4クォーターを迎えました。このまま終わりたくない岐阜女子は、持ち前の堅い守りから速いオフェンスにつなぐと、岡田(紬)選手や安藤選手が3ポイントシュートを成功。残り2分半で5点差と迫りました。それでも京都精華学園は、ここで林選手が3ポイントシュートをお返し。さらに#12 谷彩南選手(1年/172cm)が速攻を決めて69-59と2桁差にすると、そのまま逃げ切り。U18日清食品トップリーグを連覇し、インターハイに続いて今季2冠目を獲得しました。

何度となく流れが入れ替わるという見ごたえある展開となった試合。その流れを引き寄せるタイミングであったのが、好ディフェンスです。京都精華学園では33得点、24リバウンドというアイシャット選手の数字は際立っていますが、見せ逃せないのが周りを固める選手たちの頑張り。走り続け、インサイドで体を張り、リバウンド、ルーズボールに跳び込む。そんなプレーを見せてくれたのが#16 石渡 セリーナ選手(2年/179cm)でした。

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「留学生がリバウンドで頑張ってくれていますが、そこに頼り切りになるのではなく自分も積極的にリバウンドやルーズボールに絡むといった泥臭いプレーをすることが一番の仕事だと思っています」と自身の役目を語る石渡選手。U18日清食品トップリーグ2024の中で「長い腕という長所を生かして積極的にブロックを狙うということが夏よりできるようになってきました」と成長も感じると言います。一方で、課題と語ったのがオフェンス面で「まだまだ貢献できていません。修正したいと思います」と意欲を見せました。

お手本として目指すのは、昨年一緒にプレーしていたOG八木悠香選手です。「ポジションも同じで、昨年は交代でプレーさせてもらっていました。八木さんも腕が長い選手で、うまく生かしてオフェンスをしていたので、もっともっと真似したいと思っています」と語りました。昨年インターハイ、U18日清食品トップリーグ2023、ウインターカップという3冠に貢献した偉大な先輩にどこまで近づくことができるか。石渡選手のこれからの成長が楽しみです。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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