【BOATRACE】辻栄蔵vs今垣光太郎のSG戦士対決は辻に軍配 蒲郡ナイター優勝戦

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 年末にプレミアムG1クイーンズクライマックスの開催を控えているボートレース蒲郡(ナイター)では16日、「日刊スポーツ杯争奪 第54回蒲郡大賞典」の優勝戦が最終日12Rで行われた。

 今シリーズを振り返ると、当地でSGタイトルを手にしている辻栄蔵(2003年オーシャンカップ)と今垣光太郎(2002年&2004年ボートレースメモリアル)が上位モーターをゲット。初日ドリーム戦は、インの辻に対して3カドに持ち込んだ今垣がまくり差しを決めた。今垣はその後、舟券絡みを外さず堅調な走りだったが、なかなか1着まで届かないシーンが多かった。

 これに対して辻栄蔵(広島出身・広島支部49歳)【写真2枚】は2日目から勝ち星を量産。日増しに18号機を仕上げ、レースパフォーマンスも上昇させていった。迎えた予選最終日はシリーズリーダーを巡る攻防が激しくなり、得点率8.57に辻と今垣が並んだ。それでも1着回数の多かった辻がシリーズリーダーの座を死守した。

 準優は9Rの伊藤将吉と11Rの辻はインから逃げ切ったが、10Rの今垣は中村尊のまくり差しに屈して2着。これにより、ファイナルは1コース辻と4カド今垣が対決する構図となり、調整面を含めて注目が集まった。

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 その優勝戦は、今垣が今節2回目のリング2本を交換。チルトも0.5度にハネて伸び仕様で臨んだ。トップスタートを決めたのは3コースの中村尊だったが、スリットから出ていったのは今垣。1マークへめがけて締めていったが、1コースの辻が持たし、先制して逃げ切った。締め切れなかった今垣だが、外を回って2着を確保。2マークで伊藤将吉と野末智一を差しさばいた古川誠之が3着争いを制した。3連単は1-4-5で1750円の9番人気。

 優勝した辻は「ガマ(蒲郡)でしか勝てない辻です」とリップサービス。「優勝することができて良かったし、ホッとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。最終日の仕上がりについては「(優勝戦は)伸びがいい人がいたので、そこを求めて調整をしました。スタート展示で1コースから伸び返していたので、これならイケるなと思って臨みました」と内心を打ち明けた。「(スリットから)今垣さんが出てきたけど、(1マークは)ハンドルを切ったらすごく舟がかかったので、そのまま全速で握りました」と振り返った。

 辻は2月の当地戦に続く今年2回目の優勝。通算では85回目の優勝を飾った。「蒲郡は特別な場所。僕の今があるのは蒲郡とファンのおかげです」と感謝を口にした。2003年から2006年にかけては4年連続で獲得賞金1億円を突破、その間の2005年には住之江でグランプリも制している。近年では2021年に多摩川でSGチャレンジカップを制して1億円寸前までいっているが、今年は3265万円でランキングは145位。今節が上昇カーブへの転換点となるか。次走は11月28日からのG1三国71周年記念・北陸艇王決戦だ。
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