空振りだって汗かけばスッキリ!! 元プロ指導の“野球塾”を体験

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高校野球の季節到来!見ているだけじゃ物足りない!!

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 うだる猛暑の季節がやってきました。夏と言えば、おいしいビール、海水浴、花火、盆踊り――楽しみは数あれど、スポーツ好きにとってはやっぱり9日から開幕する高校野球! 若者たちの青春群像に一喜一憂する方も多いのではないでしょうか!? お盆休みの最中、朝から見ているとやりたくなってくるのが人間の性。けれど今さらチームなんか入れないし……もう年だしなぁ……グラブなんか押入れで埃かぶってるよ……そんな人たちに朗報です!

 スポーツナビDoでも3月に取材した東京ドームに隣接している黄色いビル3階にある野球・ゴルフ・ボルダリングが楽しめる新たな屋内型スポーツ施設「スポドリ!」さんでは、一般・成人向けの野球塾が行われているのです。草野球暦15年、でも最近はとんとご無沙汰の“野球好き”編集部Tとしては黙っていられない! ということで、ここ1年埃をかぶっているグラブを押入れから引っ張り出して、体験に行ってきました!

巨人でプレーした梅田、酒井の両コーチが指導

 ここで、ひとつ疑問があります。なぜ、あまりお目にかからない一般・成人向けの野球教室を始めたのか――? 「スポドリ!」さんでは天然芝に限りなく近い人工芝が敷かれた約340メートル平米のフィールドがあり、小学生や中学生向けの野球塾が開かれています。ただ、立派な施設があっても21時以降だとさすがに子供が受講するには時間が遅すぎます。施設を有効活用するため、また「子供も大人もみんなでスポーツで夢を見よう」という「スポドリ!」さんのコンセプトを体現するべく、大人向けの野球塾を設定してみようと思ったからとのことでした。

 現在は火曜日の20時50分から一般・成人の投手総合コース、木曜日の20時50分から野手総合コースと2つのコースをそれぞれ開催し、女性2名を含む8名の方が受講されているそうです。指導するのは、梅田浩さん、酒井純也さんの2人。ともに巨人に在籍したことのある元プロ野球選手で、梅田さんは野手・捕手、酒井さんは投手として活躍されていました。

20分かけるストレッチに早くも身体が悲鳴……

一個一個のストレッチにじっくり時間をかけます。日ごろ運動不足の編集部Tはこの時点で汗だくだく……。身体から悲鳴が聞こえてきました 【スポーツナビDo】

 今回は編集部Tの「肩が痛いから」との言い訳でバッティングを中心とした野手総合コースにチャレンジ。この日は編集部Tに加えて、女性1名、サラリーマン2名の合計4名が受講します。まずは「日ごろ運動さてれていない方もいるので、一番注意しているのはケガをしないこと」とストレッチ運動から始まります。1個1個の動作に30秒以上かけながら、わき腹、股関節、肩周辺をじっくりとストレッチしていきます。

 かけた時間は実に20分以上。ここまでの準備運動はまったく想定していなかった編集部Tにとって、まぁこれが効くの、効かないのって。もうひたすら汗だくだく……。なんにしても脇腹についている肉が憎い、ひたすらに憎い。ストレッチを号令する酒井コーチが「身体が硬いですね。毎日やれば柔らかくなりますよ」と優しい声をかけてもらうも、「あのときのあんなにおいしかったビールが……」「あのときにジュージュー焼いていた焼肉が……」「あのときの深夜のラーメンが……」とわき腹の肉に変化した数々のおいしいものへの恨み節しか頭に浮かんできませんでした。
 その後は身体を温めつつも、実際の投げる動作や打つ動作へスムーズに入っていけるように工夫をしているというウォームアップへ移ります。前へ大きく足を踏み込みながら上半身を捻って前進、または後ろへ一歩下がりながら上半身を捻って後進、軽いダッシュなどのメニューをこなします。

ボールがあさっての方向へいくも…

華麗なフォーム(?)とは裏腹にボールはあさっての方向へ…… 【スポーツナビDo】

 そして、キャッチボールへ。編集部Tの相手をしていただいたのは梅田コーチ。元プロとキャッチボールというだけで、小心者の自分は段々と緊張感が増します。その緊張を察したように、自分の右腕から放たれるボールはあさっての方向へ……。しかし、そんな“ヘボ”ボールでも気持ちいいほどのバシーンという音で受け取ってくれる梅田コーチ。一瞬、「オレいけてんじゃん」みたいな勘違いが生まれますが、次のボールもまたあさっての方向へ。この繰り返しのうちに5分ぐらいのキャッチボールが終わりました。梅田コーチからは「リリースポイントがばらばらですね」と指摘を受けるも、「久しぶりだとしょうがないですよ」となぐさめていただきました。
「うん、久しぶりだからしょうがない」と自分に言い聞かせて、次のバッティング練習へ移ります。まずはポールの上に置かれたボールをネットに向かって打つ置きティー。1でしっかり構えて、2で足を上げてトップを作って、3で打つという、「1、2〜〜の3を大事にしてください」と要点を教えてもらいます。

 お待ち兼ねのバッティング練習に、「打ったろかい!」と気合いが入りすぎたのか、酒井コーチからは「2、3のテンポが速くなっています。『2〜〜』の間を作ってください」とアドバイスを受けます。「2〜〜」と間を作るのは、実際試合で打席に入ったときに、相手の投手とのタイミングを図る上でバッティングでは大事なこと。それを徹底的に意識させる指導をされていました。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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