ドリブル禁止の男女混合バスケ!? 世界のおもしろスポーツW杯(3)

スポーツナビDo

東京、名古屋、長崎で体験会やってます!

 現在、国際コーフボール連盟には日本を含めて57カ国が加盟。「コーフボール」という名前を初めて聞いた方がほとんどだと思いますが、日本では、東京、名古屋、長崎の3地域に定期的に活動しているチームがあります。
 まだまだニュースポーツに入るだけに、現役コーフボーラーのみなさんも競技普及に積極的。「とにかくやってみて!」とばかりに、試合をしながら体験できる「コーフボール交流大会」を開催しています。

 取材に伺った5月17日土曜日は、「コーフボールクラブ東京」のメンバーが中心の第5回交流大会が行われていました。まったくの初心者から日本代表メンバーまでもがチームを組み、まずはルールに慣れるために、最初はバスケットで言う3on3方式のように1つのゴールに向かって2チームが攻守を交代してプレー。慣れてきたところで、コートサイズを広げて、たっぷり試合を行いました。

プレー風景はバスケットボールのよう 【スポーツナビDo】

 ルールは先ほど説明した以外にも、「2点取ったら攻守交替」「ペナルティショットあり(サッカーで言うPK)」など、細かなものもいくつかあります。
 この日がコーフボール初体験のたかさん(25歳/男性)は「話だけを聞くと(ルールが)複雑そうだなと思ったのですが、やり始めると慣れてきました」。試合は初めてののりぴーさん(22歳/男性)も「ややこしそうに見えて、覚えてしまえば簡単」とルールの壁はクリアできたそうです。

 機敏な動きが目立ったこうへいさん(23歳/男性)は、中学、高校がバスケットボール部、大学はラクロス部とバリバリのスポーツマン。コーフボールは、バスケやラクロスの動きに似ていると話しながらも「ドリブルが禁止なので、自分で動けない、(相手を)抜けないところは違いますね。周りに動いてもらわないといけないので、チームプレーが大事だと思います」と、違いを説明してくれました。

 ドリブルで進めない分、大事なのはパス。だからこそ、初心者だって大事なキーパーソンになれる。お話をうかがったスポーツ経験豊富なみなさんが「止まって動いて、止まって動いての動きが多いので、息も切れますし、筋肉痛になります」と口をそろえるように、ハードといえばハードです。でも、ケガのリスクを極力避けながらも、息切れするほどにアツいプレーができる。この満足感はクセになるのかもしれません。
 

コーフボールプロモーションビデオ(国際コーフボール連盟公式) - YouTube

体験会以外でも参加OK

 日本代表キャプテンでコーフボールクラブ東京代表の古木翔さんは「時々、名古屋のチームの方が東京に来て一緒に練習をしたり、逆に東京のチームが名古屋に行って練習をしたりしています。長崎では、以前に東京でプレーしていた人が長崎でも広めようと活動しています。どんどんつながりができています」と、プレーヤーの広がりに手応えも。代表チームは8月にアジアオセアニアチャンピオンシップ(香港)を控えています。

 26歳の古木さんをはじめとした各地域のメンバーが、手探りの中で少しずつ育てているコーフボール。体験会は不定期開催ですが、プレーヤーは随時募集中なので興味を持った方は問い合わせを。いつでも仲間に迎え入れてくれるはず!

問い合わせ先

コーフボールクラブ東京 k.c.tokyo.2004@gmail.com

初参加のみなさんも、楽しく、ガツガツ、汗をかいていました 【スポーツナビDo】

(取材・文:小川麻由子/スポーツナビ)

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習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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