【UFC】“エロつよ”中井りんが世界3位と対戦 五味、KID参戦 秋山も!?=9.20日本大会

長谷川亮

中井vsテイトはダナ社長も「注目の一戦」

9.20UFC日本大会の会見に出席した面々。左から五味、ハント、ネルソン、堀口、中井 【スポーツナビ】

「UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014」(9月20日/埼玉県・さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が26日、都内ホテルで行われ、山本“KID”徳郁、五味隆典、堀口恭司の参戦が発表された。また、会場で配布されたプレスリリースには秋山成勲の名前も出場選手として記載されていた。

 さらに、UFC初のアジア人女性ファイターとしてパンクラス王者(バンタム級初代クイーン・オブ・パンクラシスト)中井りんとの契約も発表され、今大会でUFC女子バンタム級3位のミーシャ・テイトと対戦することが明らかとなった。

 初参戦で世界3位のテイト戦と大抜擢を受けた“エロつよ”中井は、真っ白なドレスを身にまとい会見に出席。緊張した面持ちで、「UFCは私にとって未知の世界なので、初心に戻ったつもりで行く」と抱負を口にした。ダナ・ホワイト社長もこの一戦について、「初参戦でいきなりテイト戦というのは世界が注目する試合になる。勝てば(バンタム級王者)ロンダ(・ラウジー)との対戦も見えてくる。重要な試合になります」と期待を寄せた。 

五味「タイトル戦線に絡みたい」

「UFCのタイトル戦線に絡みたい」と気合が入っていた五味 【スポーツナビ】

  4月にアイザック・ヴァリーフラッグに勝利し、UFC通算成績を4勝4敗とした五味は、連勝と勝ち越しを懸け日本大会に連続参戦。「(今後は)ランキング、タイトル戦線に絡んでやっていこうと思っているので、日本のファンも納得いく相手をリクエストしておきました。強い相手になってくるので、今まで以上のコンディションを作っていきます」と気合の表情で語った。

 昨年UFCデビューを果たし、現在2戦2勝でフライ級14位につける堀口は日本大会初参戦。「ランキング上位の人とやりたいし、エキサイティングな試合を見せたい」と語るも、「(日本大会でも)やることはいつもと一緒なので、全然プレッシャーは感じてないです」と平常心の様子であった。

メインはハントvsネルソンのヘビー級マッチ

今年の日本大会のメインイベントはハントとネルソンのヘビー級マッチ 【スポーツナビ】

 大会メインイベントはマーク・ハントvs.ロイ・ネルソンの超ド級ヘビー級マッチ。昨年の日本大会では身長213センチ(ハントは178センチ)の摩天楼のごときステファン・ストレートループを豪快になぎ倒し(3RTKO)会場を沸かせたハントだが、これまでミルコ・クロコップやアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを降しているネルソンとは打ち合いとなるのが濃厚で、激闘が予想される。

 両者は「ネルソンのことは尊敬しています。グレートなファイターで戦うことを楽しみにしていますが、勝ってダンスを披露します」(ハント)、「すごい対戦相手で、このようなタフな相手と戦うのは楽しみです。私がやるべきことは相手をノックアウトするだけなので、エキサイティングな試合になるのは間違いありません」(ネルソン)と、互いに相手を称えながらも、勝利やKOといった言葉を忘れず、早くも激しい戦いとなることを予感させていた。

VTJと協力して人材発掘へ

修斗を今年引退した佐藤ルミナとホワイト社長が握手。日本の人材発掘のためにVTJと協力するプロジェクトが立ち上がるという 【スポーツナビ】

 また、ダナ社長はUFCの登竜門番組「TUF(ジ・アルティメット・ファイター」のように、新しい才能の発掘を目的としたトーナメントを日本でバンタム級とフェザー級を対象に開催する計画があるとコメント。この日は5月に現役を引退した修斗の佐藤ルミナも会見に招かれ「UFCとVTJ実行委員会が協力して新しいプロジェクトをやる」と発言しており、今後の人材育成を目的としたUFCのプロジェクト、およびその発表に注目が集まる。

UFCでは初となるアジア人女性ファイターとして契約した中井りんとダナ・ホワイト社長 【スポーツナビ】

■「UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014」
9月20日(土)埼玉・さいたまスーパーアリーナ 開始14:30〜

<ヘビー級マッチ>
マーク・ハント
ロイ・ネルソン

<女子バンタム級>
ミーシャ・テイト
中井りん

※出場予定選手:五味隆典、山本“KID”徳郁、堀口恭司、秋山成勲
※12試合前後を予定
※WOWOWで当日14時半から生中継
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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