大阪体育大学生がソフトバンク社と連携し中学の運動部活動指導でICT活用~東京ビッグサイト教育総合展で報告

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大阪体育大学生がソフトバンク社と連携し中学の運動部活動指導でICT活用~東京ビッグサイト教育総合展で報告

 教育に関する総合展「第15回EDIX東京」が5月8~10日、東京ビッグサイトで開催され、大阪体育大学スポーツ科学部の中尾豊喜教授と学生2名が、スポーツ指導におけるICT活用について、本学と連携協定を結ぶソフトバンク株式会社のブースでプレゼンを行った。

 大阪体育大学は2021年度から中学校などで運動部活動指導にあたる学生を育成する「グッドコーチ養成セミナー」を開講し、多数の学生が中学校、高等学校などで部活動指導員などとして指導にあたっている。昨年6月にはソフトバンク社と連携協定を締結し、学生は中学校などでタブレットを使い、ソフトバンク社が開発した骨格解析を通じて技術指導を行う「A Iスマートコーチ」を活用している。

 EDIX東京では、「驚くべきAIスマートコーチ!学生コーチの指導が転換」と題したセミナーで、中尾教授と端岡里紗さん(博士前期課程2年)、山口覇斗さん(体育学部4年)が登壇した。
 端岡さんは大阪市立中学校でバドミントン部の部活動指導員を務めている。AIスマートコーチを活用したことで、部員たちは、これまでコーチが指示していたことに自分たちで気付くようになり、チームとして自治的に競技スキルが上達したことを報告した。
 山口さんは、大阪府貝塚市立中学校のサッカー部で部活動指導員、大阪南部地域サッカークラブでコーチを務めている。今後、AIスマートコーチを活用するにあたり、個々のスキル向上はもちろん、ドローンで上空からフォーメーションの動画を撮影し、選手たちが自分たちでミーティングを行う際のツールに利用したいなどと提案した。
 中尾教授は「ICTの導入による学生の指導観の転換は、今日、学校教育で求められる『主体的、対話的で深い学び』であるアクティブラーニングにつながる」と指摘し、「これらの指導観の転換を通して、ハラスメントや体罰に頼ったコーチングを減らしていく効果も期待できる」と解説した。

プレゼンする端岡里紗さん(壇上右)、山口覇斗さん(同左)、左端は中尾豊喜教授 【大阪体育大学】

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