40代でも腹筋は割れる! 武田幸三が伝授 男の腹筋・初級編

茂田浩司

鍛えた腹筋を見えるようにする

食事は高タンパク・低カロリーが基本、炭水化物はほとんど摂らないという武田さん 【スポーツナビDo】

 腹筋を割るためには「腹筋を鍛えること」と同時に、体脂肪を減らさなければならない。どんなに腹筋を鍛えたところで、筋の上に乗った脂肪を落とさなくては、いつまで経っても腹筋は見えない。

「筋トレだけでは脂肪は落ちないので、有酸素運動、ランニングやエアロバイクを加えてください」
 武田さん自身は毎日10キロのランニングを日課にしているが、初心者は「10分でも20分でも続けることが大事」という。

 また、食事面の節制も必要だ。武田さんは常にカロリーを考えながら食べている。
「食事は高タンパク・低カロリーが基本ですね。僕の場合、なるべく食事の回数を多くして、1回の食べる量を少なくしています。炭水化物はほとんど食べないんですが、体を動かすために必要な栄養素です。僕はおにぎりを1日1個食べています。それで炭水化物は十分です」
 昼食でコンビニを利用する時も、高タンパク・低カロリーのものを選ぶ。
「僕がよく食べるのはゆで卵。それと野菜サラダとおにぎり、ヨーグルトです。冬場はよくおでんを食べますね。大根やこんにゃくは低カロリーですし、卵とつみれでタンパク質も摂れます」

 日ごろからの節制が大事だが、食欲は我慢して、抑え込むだけではなく、時には解放することも大事だ。
「普段そんなに量を食べることはないですけど、時々“食べたい!”と思う時があるので、その時は焼肉を腹いっぱい食べたりしますよ。そういう状態になるのは週に1度、あるかないかですけど、やはり40代になるといろんなストレスがありますから(笑)。そういう時は思い切り食べて食欲を満たします」

 腹筋トレーニングと有酸素運動をし、高タンパク・低カロリーの食事を1日5回ぐらいに分けて摂る生活をする。筋肉や脂肪の付き方、体質、体型など、個人差が大きく、一概には言えないが目安となる期間はある。
「早い人なら1カ月で効果が現れますけど、目安は最低でも3カ月です。3カ月間続けて貰えたら、どんな体型の方も効果が実感できると思います」

「ゴール」を決めること

ゴールを決めて、それを達成するんだ!という強い決意が大事 【スポーツナビDo】

 最後に、武田さんが強調したのが「ゴールを決めること」だ。
「“腹筋を割りたい”でも“スリムなパンツをはけるようになる”でもいいんです。ゴールの場所、着地点をしっかりと決めることが大切です。
 僕ら40代でいえば、仕事もプライベートも忙しくなる時期。仕事の責任は増えますし、子供の面倒を見たり、親の介護をしている人もいたり、自分の時間を作ることがどんどん難しくなってきます。どちらを優先するかといえば、家族や仕事のことですね。でも、事前にゴールを決めておいて“達成するんだ”という強い決意を持っていれば、どこかで工夫して1日30分でも出来ることをやろう、となると思うんです」

 仕事やプライベートの忙しさで、つい「時間がない」と言い訳をしがちだが、そういう時に「ゴール」があるとないのとでは違うのだ。
 それは武田さん自身の体験でもある。
 現役時代に“超合筋”と呼ばれた肉体は、2009年の現役引退後は指導や仕事に忙しく、少し緩んだ時期もあったという。しかし、映画『ラストサムライ』を観て「渡辺謙さんのようにハリウッドで活躍する役者になる」という目標を立て、仕事のかたわら週6日のトレーニングを再開。
 筋肉を鍛え直し、脂肪をそぎ落として、現在は体重73キロ、体脂肪率6パーセントという、現役時代をしのぐ肉体を作り上げた。

「ゴールを決めたら、後はゴールするまで必死になってやり続けるだけです。続けることが出来ないのは“そこまでやり遂げたい気持ちがなかった”ということですから」

 40代を迎えて、なお進化を続ける武田さんに少しでも近づくべく、今日から腹筋運動を開始だ!

(※男の腹筋・上級者編は来週公開!)

武田幸三初主演映画「デスマッチ」

6月21日からシネマート新宿ほかでロードショー公開!

「Death Match デスマッチ」
主演 武田幸三 監督・脚本 アーティ・モーガン

<ストーリー>
夫の暴力に苦しむ人妻リサを助けようとして、その夫を誤って殺してしまった元傭兵ジョー(武田幸三)。6年の刑期を終えて出所したジョーは、リサが夫の残した借金に今も苦しんでいることを知る。ジョーは賭けストリートファイトで金を稼ぎ、代わって借金を清算しようとするが……。

 オールフィリピンロケ、全編英語の意欲作。2013年、第5回沖縄国際映画祭コンペティション「Peace部門」出品作品が待望の一般公開。

6月21日(土)〜シネマート新宿、中川コロナシネマワールドにて公開
6月28日(土)〜シネマート心斎橋にて公開
他、順次公開

詳しくは、公式HP(deathmatch-movie.com)

映画『デスマッチ』予告編 - YouTube

武田幸三(たけだ・こうぞう)

1972年、東京都出身。元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者。K−1 WORLD MAX日本トーナメント03準優勝。09年、現役引退。
現在、よしもとクリエイティブエージェンシー所属

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著者プロフィール

情報誌の編集ライターを経て96年からフリー。99〜02年『ゴング格闘技』編集ライター。現在はプロレス・格闘技、お笑い、教育、健康、テレビ、政治など幅広く取材。「棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか」(企画・編集)、「終わりのない歌」(構成)等。「水道橋博士のメルマ旬報」連載中

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