DDTがアイドル界の異端児BiSと対バン 豪雨の花やしきを舞台に暴走バトル

高木裕美

DDTとアイドル界の異端児BiSが豪雨の「花やしき」を舞台に大暴れ 【中原義史】

 5日に東京・浅草の「花やしき」で開催された「DDT×BiS異種対バン路上ライブプロレス」では、DDTプロレスリングと6人組女性アイドルグループのBiSが対バン形式でコラボし、超満員札止めとなる370人を動員。これまでも数々のドラマを生み出してきた花やしきに、新たな伝説が誕生した。

 BiS(Brand-new idol Society=新生アイドル研究会)は、2010年11月に活動を開始。ファンとのハグ会や全裸PVなどで話題を集め、「アイドル界の異端児」と呼ばれてきた。昨年の8.17東京・両国国技館大会では、「プロレス流対バン」として、リーダーのプー・ルイが葛西純を引き連れて福田洋と対戦。葛西のアシストを得たプー・ルイが勝利を収めている。何かと話題を集めてきた彼女たちだが、今年7月8日に横浜アリーナで解散ライブを行うことが決定。その前に、今回の対バンが決定した。

BiSのライブに高木軍が乱入

「BiSをアイドルとして認めない」高木たちがライブに乱入 【中原義史】

 関東が梅雨入りし、激しい雨が降りしきる中、まずはBiSのライブからスタート。「研究員」と呼ばれるファンたちは、濡れることもいとわず、踊ったり、叫んだり、ダイブしたり、地面に転がったりと早くも大興奮。だが、そこに「BiSをアイドルとして認めない」という高木三四郎と、アップアップガールズ(仮)推しの大石真翔、中澤マイケルが乱入し、「雨の中、変な集会をしているとご近所さんに思われるから」とライブをやめさせようとするが、それを阻止すべく、福田も葛西純、さくらえみ、DJニラという「最強の布陣」で迎撃。すると高木も「用心棒の先生」として男色ディーノを呼び込み、高木と葛西純をそれぞれキャプテンに据えた4対4の「キャプテンフォールエニウェア罰ゲーム&ライブデスマッチ」に突入した。

メンバー全員の顔に恥ずかしい落書きが…

罰ゲームではBiSのメンバー全員の顔に恥ずかしい落書きが… 【中原義史】

 キャプテンが負ければ即試合終了だが、高木軍がキャプテン以外からフォールを取れば、BiSに罰ゲームが課され、葛西軍が取ればBiSがライブをできるという条件で試合開始。始まった直後にさっそく福田がフォールされ、罰ゲームとしてBiSのメンバー全員の顔に恥ずかしい落書きが施されると、葛西軍も反撃。昨年還暦を迎えたローラーコースターの付近でマイケルを倒すと、その場で音楽を鳴らしてライブ。観客も熱狂で応える。

メリーゴーランドに乗ってライブを決行

BiSはメリーゴーランドに乗って回転しながらライブを決行 【中原義史】

 だが、今度は射的場での乱闘でまたしても福田が敗れ、罰ゲームとしてBiS全員で絶叫マシンのスペースショットに乗せられることに。ジェットコースター系が大の苦手であるプー・ルイは、喜ぶ研究員たちに「おまえら、ファンじゃねえのかよ」と逆ギレするも、あえなく「アンコール」も含めて2回も上空へ旅立つハメに。
 調子に乗った高木軍に対し、今度は葛西がマイケルをつかまえ、テーブルに寝かせて高さ3メートルの鉄柱からのダイブを決めてのテーブルクラッシュ。これでライブ権を得たBiSは、何とメリーゴーランドに乗って回転しながらのライブを決行。レスラーたちも同乗し、ディーノはどさくさに紛れて馬車の中で福田を凌辱しまくる。

BiSのメンバーもライブのため奮闘 【中原義史】

 これで廃人と化した福田が敗れ、罰ゲームとしてプー・ルイが中澤マイケルのアルティメットベノムアームのエジキに。先ほどまでマイケルの股間に密着していた生温かい布地を顔面に押し当てられ、さらにはスワンボートの池に落とされたプー・ルイはあえなく戦線離脱。その間にもレスラーズとBiSのメンバー、さらには観客も交えて恒例の「カーニバル」に乗ってお祭り気分を味わった。

有刺鉄線バットでディーノの尻を殴打

有刺鉄線バットで男色ディーノの尻を殴打するプー・ルイ 【中原義史】

 再びステージに戻ったところで、ディーノが生尻をさらけ出し、葛西軍のレスラーたちが次々と顔面を押しつけられてダウン。さらにはメンバーたちもその標的となるが、そこに復活したプー・ルイが登場し、有刺鉄線バットで尻を殴打。すかさず葛西軍が一気に反撃に転じると、最後は福田洋がパーフェクトプレックスで高木をフォール。勝利をプレゼントされたBiSは、尻を出したままのディーノを足蹴にしながら踊り、勝利を祝した。

最後は全員で『nerve』を熱唱

最後は仲良く全員で『nerve』を熱唱 【中原義史】

「本当は一緒に踊りたかったんだよ!」という高木たちも交え、最後は全員で『nerve』を歌って踊って大団円。「解散する彼女たちをDDT流に送り出してあげたかった」という高木に、リーダーのプー・ルイも「絶叫マシンは怖かったけど、プロレスファンとBiSのファンは似てると思った。ぜひ、皆で横浜アリーナに来てほしい」と、まだ1万枚以上売れ残っているという解散ライブを必死にPR。よりによって、同日に「BOYS」を開催する高木も、「男性ファンはぜひ横浜へ」と後押しした。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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