SPORTS for LIFE #005 富樫麗加(ボートレーサー)

スポーツナビDo

【スポーツナビDo】

【スポーツナビDo】

 スポーツを日々エンジョイしている人たちをご紹介していく「SPORTS for LIFE」。第5回は、ボートレース(競艇)期待の若手女子レーサーとして人気急上昇中の富樫麗加さん。名門お嬢様学校として知られる白百合女子大学出身で、父親の猛反対を“実力”で押し切りボートレースの門をたたいたという異色経歴の持ち主だ。

 そんな富樫選手に、“お嬢様”からボートレーサーへの華麗なる転身の裏話を聞いた。

――今やってるスポーツ
 ボートレースはデビューして1年がたちました。今年の5月で2年目になります。中学、高校時代は部活でバレー部でした。レフトのアタッカーで一応エースだったんですけど、インターハイを狙うとかそんな強豪ではなくて、お遊びみたいな部活だったので。

――ボートレーサーを目指したきっかけ
 大学に入学してすぐ、自宅がこのボートレース多摩川に近いんですが、たまたまここの近くを通りかかったときにすごく大きい音(エンジン音)が聞こえてきたんですよ。それで、これはただごとではないぞと思って、初めてボートレース場に入ってみたんです。それまでボートのことは全く知らなかったんですが、そこでレースを目の当たりにして「これだ!」と思いました。何かもう、すごく魅力的で、家に帰った後すぐに検索したりして調べましたね。ボートレーサーになろう!って(笑)。

【スポーツナビDo】

――ボートレーサーになるまでにすごいエピソードがあると聞きましたが
 はい(笑)。私の家は父親がすごく厳しくて、私が「大学を辞めてボートレーサーになる」と言ったら、案の定、反対が大きかったんです。「今しかできないから」と説明したんですが、結局2カ月ほど大ゲンカしました。最後は父が折れて「せめて大学は卒業してくれ」と言うので、卒業を待ってやまと学校(ボートレーサー養成所)に行くことにしたんです。

 でも、卒業間近になったらまた父が大反対して、「そんなにボートレーサーになりたいんだったら、誰でも知っている有名企業の内定を取ったら許してもいい」と言い出したんです。「だったら取ってやる!」と思って、ある企業さんから内定をいただけたことで、無事にやまと学校を受験することができました。

――白百合女子大を卒業して、有名企業の内定も取って、普通に考えればそっちの人生の方がすごく安定していると思うのですが?
 それはそうなんですけど、私、そうやって“お嬢様”とか、何も苦労しないで育ってきたというふうに見られるのがすごく嫌だったんです。小学校からずっと女子高で共学に通ったことがなかったので、どこかでそういう人生を変えたかったんです。

――ボートレースの魅力
 自分が頑張った分だけ、数字として結果が出るところ。すべて数字で評価されるのがいいですね。あとはやっぱり、男女同じレースで競えるところです。

――テンションを上げるときに聞く曲
 そうですね……実は音楽とか映画とか本とか、あんまり見たり聴いたりしないんですよねぇ……私、無趣味なんです(笑)。

【スポーツナビDo】

――どういうときにスポーツがしたくなる?
 最近は減量がヤバイので、本腰を入れてトレーニングをするようになりました。週に6日とかジムに行っています。だいたい2時間くらいなんですけど、時間が取れない日でも朝早起きしてでも行くようにしていますね。

――ボートレースをしてきた中で1番の思い出
 1番はやっぱり初勝利です! 去年の大みそか12月31日、平和島の最終日で自分にとってもその年の最終レースだったので、1年の締めくくりとしてここは1着しかない!と思っていました。本当にうれしかったです。

――スポーツしている異性の萌えポイント
 モンキーターンがカッコよく決まったときですね。あとは筋肉が好きなので、腹筋とかがチラっと見えたときに“キュン”と来ます(笑)。

――自慢できること
 超ポジティブなところ!

――自分へのご褒美
 お買い物。服を買ったりするのが好きなので、そのためにも頑張ってます。

――マイブーム
 キラキラしたものが好きで、ラインストーンとかを水筒や携帯に自分でつけたりするのが好きですね。

――好きな食べ物
 栗とアイス。栗はゆでたものが一番好きです。

【スポーツナビDo】

――好きな言葉
「笑顔」。つらいときこそ笑った方がいいって、母に言われたんです。そうすれば運気も入ってくると思いますし、常に笑うようにしています(笑)。

――最後に、富樫選手のようにボートレーサーになりたいと思っている女性や、また何か目標に向かって頑張っている女性に向かってひと言お願いします。
 私はボートレーサーになるまでずっと競争の世界にいたことがなかったし、体力に自信がある方でもなかったんです。でも、ボートレーサーになりたいという気持ちはずっと変わりませんでした。そういう気持ちを持ち続ければ、きっと夢や願いは叶うと思いますし、自分もそれで強くなったと思います。信念を曲げないで頑張れば結果はきっとついてくると思うので、私もみなさんと一緒に頑張って行ければと思います。

■富樫麗加(とがし・れいか)
1989年11月8日生まれ、東京都出身。ボートレーサー。名門お嬢様大学として有名な白百合女子大学出身という異色の経歴で、2013年5月19日にデビュー。そのキュートなルックスも注目され、女子ボートレーサー写真集「BOAT RACING girls VOL.02」に早くも抜擢されるなど、これからの飛躍が期待される若手女子レーサー。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント