遅夜ご飯メニュー 食欲コンサルタントの健康レシピ

村山彩

カブはひとつで違う栄養素が摂取できる優れもの

【Getty Images】

 生命を維持する三大栄養素「炭水化物(糖質、食物繊維)」「タンパク質」「脂質」のうちの1つで、脳と身体のガソリンとなる「糖質」はご飯などから摂取。遅い時間ですので、少量のご飯量でも満足が得やすく、消化にもいいお粥にしました。今回は、炊飯器で炊いたご飯を使用しましたが、時間がある時はお米から炊くとより美味しくいただけ、時間のない時は冷凍のものを使用すると時短につながります。状況に応じて楽しんで下さい。

 また人参などの野菜からも糖質は摂取可能です。人参は消化も良く、抗酸化作用のβカロテンも多く含む運動する方には嬉しい食材。身体を作る「タンパク質」は動物性と植物性の両方からバランス良く摂取します。動物性は完全栄養食である卵、植物性は代謝に必要なビタミンB群を含むヘルシーな豆腐を使用しました。

 最後にエネルギー源かつ、ビタミンの運搬等の役割を担う「脂質」。脂分の多い肉や魚など脂質の多い食材は、消化・吸収に時間を要するため、今回は控えました。お肉を使用する場合はささみなどがおすすめです。木綿豆腐でなく、絹豆腐を使用したのもそのためです。

 その他、カブは根が単色野菜、葉が緑黄色野菜とひとつの野菜で違う栄養素が摂取できる優れもの。もちろん消化が良い野菜です。栄養素として、根は卵には含まれないビタミンCなどを含み、葉はビタミンB群や骨を作り神経伝達に必要なカルシウムや、運動する人には特に不足しがちで重要な栄養素である鉄などを含みます。

 実は今回のレシピ作成にあたり、カブの他に消化の良い野菜として、大根や長芋も候補として悩みました。ぜひ、大根や長芋でのアレンジも楽しんでみて下さい。
 薬味は簡単に栄養価がアップしますので、常備しておくことをお勧めします。味付は、遅い時間の帰宅ということで、ホッとし優しさを感じる味である出汁と少量の塩というシンプルなものにしました。大豆製品である味噌や豆乳を加えてみるのもいいですね

 最後に前回もお伝えしましたが、消化器官への負担を考慮し、よく噛むことを忘れずに。まずは噛む回数を意識し、その回数より多く噛むことから始めましょう。

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著者プロフィール

食欲コンサルタント、日本初のアスリートフードマイスター、野菜ソムリエ。2012年7月、館山トライアスロン総合優勝。2014年 ironman 70.3 台湾エイジ優勝 。現役トライアスリートとしての知識と経験を生かし、プロアスリートやアマチュアランナーへ食事指導と運動指導を行っている。そのほか、テレビ、雑誌、ラジオ、イベントを通じてランニングと食事についての幅広い活動を行う。13年12月に『あなたは半年前に食べたものでできている』、15年2月に『あなたは半年前に食べたものでできている 実践編』(ともにサンマーク出版)を上梓

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