DeNAグリエル「この時を待っていた」=キューバでの会見コメント全文
DeNAのユニホームに袖を通したグリエル(中央)。「期待に応えられるように頑張りたい」と抱負を語った。左は池田社長、右はべレス会長 【(C)YDB】
ユニホーム贈呈式は現地15日午前、スポーツ省の施設内で行われ、グリエルと池田社長、野球連盟のイヒニオ・ベレス会長が出席した。グリエルと初めて対面した池田社長は「横浜DeNAベイスターズの一員になってくれたことに感謝しています。慣れない環境だとは思うが、実力をしっかりと発揮できるように最大限のサポートをするので、安心して横浜に来てほしい。期待している」と言葉を送った。
さらに同日夜、4月に終了したキューバ国内リーグの表彰式がハバナ市内で開催された。グリエルは打点王、本塁打王、守備部門ベストナイン、打撃部門ベストナインを受賞。最多4部門で個人賞を受賞し、「キューバ最高の選手」を証明してみせた。
以下、ユニホーム贈呈式でのグリエル、ベレス会長のコメント全文。
横浜のプレーオフ進出のためにプレーする
グリエルはキューバ国内リーグで最多4部門で個人賞を受賞。「キューバ最高の選手」と呼ばれる、強力助っ人が横浜にやって来る 【(C)YDB】
――DeNAのユニホームに袖を通した今の率直な感想は?
うれしい。この時をずっと待っていました。チャンスを与えてくれた横浜DeNAベイスターズに感謝しています。私がキューバ国内で所属していたインダストリアレスもブルーがチームカラーなので気に入っています。
――以前から日本でプレーしたいという思いが強かったのでしょうか?
キューバでも良い環境でプレーさせていただいているが、やはり、プロ野球選手としてプレーしてみたかった。キューバ代表として国際大会に参加していたので、日本野球のレベルの高さは知っていました。いつしか、もし自分がプロ野球選手になれるならば、世界で有数のレベルの高さを誇る日本のプロ野球でプレーしたいと考えるようになっていました。
――日本では「キューバ最高の選手」が日本にやって来る、と話題になり、すでに期待が高まっています。プレッシャーは感じますか?
とても光栄なことです。皆さんの期待に応えられるように頑張りたい。プレッシャーは感じていません。キューバも競争が激しく、レベルが高い。プレッシャーには慣れています。ただ、国外で生活してプレーするのは初めての経験なので、その部分での不安はあります。できるだけ早く日本の環境に慣れて、キューバ野球の代表の一人として誇りを持ってプレーしたい。
――DeNAの印象は?
契約するまでの中で、スタッフの方々からたくさん話を聞きました。新しい球団で、若い選手が多く、野心を持ってプロジェクトに取り組んでいる球団。自分はそこに強い興味を持ちましたし、自分も成長できると感じました。若い選手には自分の経験をできる限り伝えていきたい。
――DeNAの中で知っている選手は?
第1回大会のWBC(ワールドベースボールクラシック)で活躍した多村仁志選手、それからベテランで国際大会でも活躍した三浦大輔投手、中村紀洋選手は知っています。
――具体的な目標はありますか?
個人的な成績は分かりません。ただ、これだけは横浜で待っているファンに伝えてください。私は自分の持っているすべての力を尽くして、横浜のプレーオフ進出のためにプレーします。ファンの熱い気持ちに応えられるように頑張ります。
グリエルはキューバのシンボルであり、真のリーダー
――契約が決まり、ユニホーム贈呈式を開催した現在の率直な気持ちを教えてください。
グリエル選手が日本のプロ野球でプレーできるということを、こうして皆さんの前で発表する日を迎えることができてうれしい。キューバは、今後さらに多くの現役選手に国外のプロ野球でプレーさせる機会を与えたいと考えています。そういう意味でも、我々が自信を持って送り出すことができるグリエル選手の移籍が決まって良かったと思います。
――グリエル選手は「キューバ最高の選手」と呼ばれることが多いと思いますが、会長の考えを聞かせてください。
グリエル選手はキューバ国民全員に愛されています。まさにキューバのシンボルです。そして、グラウンドでは真のリーダーです。横浜でも、同じようにシンボルとなり、リーダーになれると信じています。
――こうしてDeNAのユニホームを着たグリエル選手の姿を見て、今の率直な感想は?
とても似合っています。グリエル選手はどんなユニホームを着ても似合います。グリエル選手は老若男女に愛されていますが、女性人気も非常に高い。日本でも同じ現象が起きてしまいそうですね(笑)。
――グリエル選手という最高の選手をDeNAに送り出すことになった要因はなんでしょうか? 球団の熱意でしょうか?
確かに、その通りです。そして、最初に訪ねてきた日本の球団であるということも大切です。彼らは相談したこと、お願いしたことをいつも明確に対応してくれました。その信頼関係が大きな要因です。
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