“世界最高峰”両翼の進撃を止めたレアル システム変更とSBとの連携で攻撃を寸断
守備を重視したレアル・マドリーの両翼
出場が危ぶまれたロナウド(右)もこの日は2トップに近い形で先発出場した。 【Getty Images】
守備での貢献が求められる両サイドにはディ・マリアとイスコが起用され、二人は守備時にSBと連携し、リベリとロッベンを常にケアしていた。前半は相手のパス回しに振り回される場面もあったが、後半はほとんどの場面でしっかりとした対応ができていた。我慢強く守備をしながら、ここぞという状況ではタイミングよく攻め上がり、攻撃に厚みを加えていた。41分、左サイドからのクロスがフリーのディ・マリアに流れるビックチャンスがあったが、シュートは枠をとらえきれなかった。
第2レグも鍵を握るベンゼマとCBの攻防
ホームで先勝とレアル・マドリーにとっては喜ばしい結果になったが、まだすべてが決まったわけではない。アンチェロッティは「まだ勝負は分からない。何が起こるかは誰にも分からないだろう。バイエルンは彼らの哲学を変えてはこないはずだ。われわれは少し有利なだけだ」と試合後に話していたが、第2レグでバイエルンは序盤から強烈なプレッシャーで一気に点を取りに来るだろう。引いて守りに入ってしまうと飲み込まれてしまうかもしれない。セルヒオ・ラモスが「安心できるほどの結果ではない。来週、僕らはすべてを捧げてプレーするよ」と語るように、モチベーションを再び最高レベルまで引き上げることが重要だろう。