家族で参加!? 釣りもする!? アドベンチャーレースの世界

Sportie/スポーティ

【photo by Aya Kubota】

フランスでのレース「Raid in France」の1シーン。どれもこういうハードなレースなのかと思いきや…。 【photo by Aya Kubota】

「アドベンチャーレース」という名前を初めて聞いて、私てっきり過酷な自然環境の中を走り抜けるレースなんだと思いこんでいました。だって、アドベンチャーといったら冒険のこと。冒険するレースなんだから、岩に登ったりしながら、高い山の上を何百キロも走るんだろう、と。某リ○ビタンDのTVCMが現実になったようなものを妄想していたんです。
 そんな私の妄想を打ち砕いてくれたのは、2013年7月にアドベンチャーレースの雑誌『AdventureRace』を創刊した久保田亜矢さん。彼女は国内外のアドベンチャーレースを精力的に取材してきたフォトジャーナリストです。

 亜矢さんによると、アドベンチャーレースは、トレイルランニング、マウンテンバイク、パドルスポーツ(ラフティングやカヤックなど)、クライミングといった複数のアウトドアスポーツを組み合わせて、チームで行われる競技。中には夜を徹してレースしたり、10日以上かけるものもあるんだそうです。ところが――。

会社の仲間同士や家族で参加できるレースも増えている

親子が協力して同じゴールを目指す。「2013 北アルプス山麓 Adventure games2001」にて。 【photo by Aya Kubota】

「実は最近のアドベンチャーレースは多様化していて、敷居も下がってきて、いろんな方が参加しやすくなっているんです。ホントに普通の会社員とかOLさんが会社の仲間同士で参加したり、中にはお父さん・お母さんと中学生の息子さんといった家族のチームで参加できるレースも出てきています」

 そして、以前は1泊以上のレースしかなかったのが、1日で完結するコンパクトなレースも増えてきたのだとか。

南アフリカのレース「Expedition Africa」で。真剣な面持ちで、コースを検討。 【photo by Aya Kubota】

 でも、アドベンチャーレースはただ走るだけじゃなくて、いろんな競技ができないといけないのが大変そうです。なかには乗馬(!)が組み込まれていたりもするという話も聞きました。

「乗馬は海外のごく一部のレースだけですよ(笑)。それに私ね、必ずしもすべての競技をクリアできなくてもいいと思ってるんです。できるところまで取りあえず挑戦してみて、その次にゴールを目指せばいいんです」

 地図を読んでコースをナビゲーションするのもアドベンチャーレースの醍醐味のひとつだと亜矢さん。選手は渡された地図の上のたとえばA地点からB地点までどうやって行くかを自分たちの判断で選べるのだそうです。
「急斜面を藪漕ぎ(道ではない藪をかき分けながら進むこと)をしながら直登してもいいし、ちゃんと登山道を通って行ってもいい。自分たちのチームメイトの体力を考えながらコースを選んでいくんです」

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