長谷川新HC「職務をまっとうしたい」=男子バスケ日本代表 新HC就任会見

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男子日本代表の新HCに就任した長谷川健志氏。「重責ではあるが、勇気と覚悟を持って、この職務をまっとうしたい」と意気込みを語った 【スポーツナビ】

 日本バスケットボール協会は9日、都内ホテルで会見を開き、男子日本代表のヘッドコーチ(HC)に元青山学院大のHCなどを務めた長谷川健志氏が就任したと発表した。

 長谷川氏は、青山学院大のコーチを1985年から88年まで務め、その後、ヘッドコーチとして89年から93年まで、97年から2013年までの2期に渡って指揮をとり、全日本大学選手権(インカレ)では優勝4回という成績を残している。また13年1月の全日本総合(オールジャパン)では、JBL(当時)のレバンガ北海道を破り8強進出を達成している。またU−24日本代表や日本学生選抜などのHCを務めたこともあり、選手育成に関しても定評がある。

 日本代表新HC就任に当たり長谷川氏は、「現在の日本の状況は厳しい。20年の東京五輪が決まったので、目標を高くしてやっていかなければいけない」と話す。その中で、「私としては国の代表選手が、もっとメンタリティーが強くなって、フィジカルが強くなって、スキルが向上して、そしてチームが団結して成長して大会に臨めるようにしていきたい。重責ではあるが、勇気と覚悟を持って、この職務をまっとうしたい」と意気込みを語った。

 以下、会見での長谷川氏コメント。

長谷川氏「勇気と覚悟を持って」

 このたび、男子日本代表のヘッドコーチに就任しました長谷川健志です。男子代表は現在、厳しい状況です。20年東京五輪の開催が決まり、(これからの活動は)さらに目標を高くしてやっていかなければいけない。ですが、その前に19年にワールドカップ(W杯、開催地未定)があります。本来の今年(8月〜9月、スペイン)があってからの4年後ではなく、5年後となるのですが、W杯が五輪の前年となります。その予選が17年度から始まります。ですので、その3つの大会、特に17年から始まるW杯予選に最善を尽くして、W杯出場、その次に東京五輪を、という大きなテーマがあります。

 現状日本の男子は厳しい状況にありますが、私としては国の選手が、もっとメンタリティーが強くなって、フィジカルが強くなって、スキルが向上して、そしてチームが団結して成長して、大会に臨めるようにしていきたい。重責ではありますが、勇気と覚悟を持って、この職務をまっとうしたいと思います。

 具体的には私なりのチームフィロソフィーが5つあります。
 まずは努力。これは日本人に一番ある勤勉さでもあると思います。努力することの大切さを選手に教えるのが指導者の役割です。

 2つ目は、自分自身、情熱を持ち続ける。やはり情熱に勝るものはないと思います。

 3つ目は、これから代表のHCをやる上で悩み苦しむこともあるかと思いますが、やはり自分の信念をしっかり持って職に当たりたい。それは選手に対しても一緒です。

 4つ目は、いつも『何故』を考える風になりたい。自分自身もそうです。プレーの成功と失敗、いろいろありますが、何故そうしないといけないのか、何故失敗したのか、そういうことを常に考えながら、バスケットをしていきたい。

 最後にはバスケットの技術につながることですが、バスケットの本来の原点は脚力だと思います。あえて脚力という言葉を使わせてもらいますが、そこに日本が勝つためにひとつ見いだす方法がある。脚力を求めることが私の最後のチームフィロソフィーです。

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