快挙! 真田が日本人初のTNA王座戴冠 太陽ケアがW-1電撃参戦 武藤と再合体

高木裕美

日本人初のTNA Xディビジョン王者となった真田 【t.SAKUMA】

 WRESTLE−1旗揚げ後初のビッグマッチとなる2日の東京・両国国技館大会では、米国のプロレス団体TNAとの対抗戦を開催し、5800人を動員。TNAの3大タイトルにW−1勢が挑み、真田聖也が団体初のベルトを獲得した。また、新たに7.6両国大会の開催も発表された。

KAIはマグナスの必殺技連係に沈む

KAIはヘビー級王者マグナスに完敗 【t.SAKUMA】

 TNA世界ヘビー級選手権試合後では、挑戦者決定トーナメントを勝ち抜いたKAIが王者マグナスに挑むも完敗。過去にプロレスリング・ノアのGHCタッグ王座や新日本プロレスのIWGPタッグ王座にも輝いた実力者に対し、KAIはLATからのスプラッシュプランチャで勝負をかけるが、ヒザ剣山でブロックされて万事休す。マグナスがマグナスドライバーからのダイビングエルボードロップという必殺技連係でベルトを死守した。

真田「一流のチャンピオンになりたい」

ムーンサルトプレスで王者オースチンを撃破した真田 【t.SAKUMA】

 TNA Xディビジョン選手権試合では、真田聖也が王者のオースチン・エリーズを倒し、王座奪取に成功。日本人男子レスラーとして初めてTNAのベルトを手に入れた。
 真田は、昨年の11.16後楽園ホール大会で、AJスタイルズのTNA世界ヘビー級王座に挑んで敗退。だが、今回のTNAとの対抗戦にあたり、TNAオリジナルのベルトにこだわった真田は、挑戦者を決めるエクストリームロイヤルに名乗りを上げ、見事挑戦権を獲得した。
 真田は、エリーズの強烈な垂直落下式ブレーンバスター、ラストチャンスリーを耐え抜き、450°スプラッシュをかわして勝機を見いだすと、ジャーマン&ドラゴン&タイガーのスープレックス3連発からのムーンサルトプレス2連弾で勝利。世界の歴史に名を刻んだ。
 仲間からシャンペンシャワーで祝福された真田は、「これからは日本と海外を行ったり来たりすると思う。まだスタートラインに立ったばかりだけど、一流のチャンピオンになりたい」と、興奮と感動で高陽しながら、新王者としての意気込みを語った。

タッグ王座は前王者ブローマンズが返り咲き

TNAタッグ王者に返り咲いた前王者のブローマンズ 【t.SAKUMA】

 3WAYタッグ方式で行われたTNA世界タッグ選手権は、前王者であったジェシー・ガッデス&ロビー・イー のブローマンズが王座返り咲き。当初はデイビー・リチャーズ&エディ・エドワーズ組vs.カズ・ハヤシ&近藤修司組によるタイトルマッチの予定だったが、前日の記者会見に乱入したブローマンズが、無理矢理カードを変更。この日も王者組とチーム246が熱戦を繰り広げる中、場外で静観して体力を温存し、最後だけカズを合体技のブローダウンで仕留めておいしいところ取りした。
 長期政権を樹立しての再来日を予告したブローマンズに対し、前王者となったアメリカン・ウルブズとチーム246はアメリカでの再戦を誓い合った。

太陽ケア電撃参戦 武藤と再合体

武藤のパートナー「X」としてW−1に電撃参戦した太陽ケア(中央) 【t.SAKUMA】

 武藤敬司のパートナー「X」として、元全日本プロレスの太陽ケアが登場。王道プロレスを継ぐ男の登場に、客席からは大きなどよめきが起きた。
 かつて武藤とBATTを結成し、新日本のIWGPタッグ&全日本の世界タッグ王座を同時に戴冠したベストパートナーだけに、久々のタッグ結成でも息ぴったり。デスペラードの反則攻撃に激怒したサモア・ジョーが試合放棄したこともあり、武藤がレネ・デュプリにシャイニングウィザードで快勝した。
 今年1月の全日本のシリーズにも参戦していたケアの突然のW−1登場について、武藤は「常にオレの心の隅には太陽ケアという存在がいた。オレにとっては当たり前の風景」と、自分からオファーをかけたことを明かし、ケアも「自分にとってはハッピーな選択。未来に希望もある」と、ハワイで経営学を学ぶ合間を縫っての参戦に笑顔をのぞかせた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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