東洋大・酒井監督「5区にエース投入も」=箱根駅伝へ意気込み語る

構成:スポーツナビ

設楽啓「今のチームなら勝てる」

東洋大の双子のエースが最後の箱根へ。写真は兄・啓太(左)と弟・悠太 【CSPark】

――抱負を聞かせてください。

 90回の記念となる年でもありますし、最後の箱根駅伝となりますので、悔いのない走りをしたいです。総合優勝を狙っていますし、個人としても、今まで取ったことのない区間賞を狙っていきたいと思います。

――キャプテンを任せられてチーム全体を見るようになったと思いますが?

 自分自身、チームをまとめるのは向いてないタイプなので、その分、結果で残すしかないと思いますし、一つ一つの結果を残すことで、チーム自体もまとまってきています。今年1年、キャプテンをさせてもらって良かったです。

――出雲、全日本で優勝した駒澤大との差をどのように感じていますか?

 走力では負けていない自信がありますが、気持ちの部分で攻める気持ちや闘争心が一人一人になく、結束力も駒澤大に比べてなかった。その分、両方とも2位という結果で終わってしまったと思います。ただ、12月に入ってチームもまとまっていますし、今のチームなら勝てるという自信があります。

――今年1年で、チームとして、そして一選手としての成長した部分を教えてください。

 1月4日にキャプテンに指名をされて、正直驚きました。1年生から3年生のころまでは自分のことしか考えていなかったのですが、キャプテンになって、視野も広がりましたし、自分から意識や行動を変えていくことで、チームも変わってきました。そういう部分が、今年1年で成長した部分だと思います。

――2区にこだわりはないですか?

 3年連続2区なので、(2区で)行くなら区間賞を取るつもりで行きますが、今はどの区間でも区間賞を取るつもりでいます。どの区間に配置されても不安はないです。

――5区でも区間賞の自信はありますか?

 特に不安はないので、最初から守るのではなく、攻めの走りをしていきたいと思います。あとは、どれだけ柏原さんの記録に挑めるかにチャレンジしたいです。

――山の練習もしていますか?

 夏合宿に起伏のあるコースで練習もしてますし、上りは苦手ではないので、5区に行けと言われたら5区に行く気持ちでいます。

――5区を走る場合の目標タイムは?

 例年見ていると、80分切りをしないと区間賞は取れないと思いますし、来年に関しては(前回5区区間賞の日本体育大・)服部翔大もいるので、負けないように78分台を切らないと厳しいと思っています。

――高校時代から(同じ埼玉県出身の)服部選手は意識していましたか?

 高校時代から良いライバルでしたし、服部がいたから自分も頑張ろうという気持ちになれました。大学に入ってから服部と同じ区間を走ったことはないので、一度は戦ってみたいと思います。

――箱根駅伝でのライバルは駒澤大でしょうか?

 箱根駅伝に関しては、駒澤大ではなくて、日本体育大だと思います。山の特殊区間もありますし、5区、6区を比べると、日本体育大には強力な選手もいるので、一番強いのではないかと思ってます。

――学生駅伝5大会連続で2位ですが?

 5大会連続2位というのは、3位、4位と同じ順位。東洋大は本当に優勝しかないと思ってます。

<了>

(取材協力:大学総合スポーツサイト「CSPark」)

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