女王候補ハープスター脅かすのはあの馬=松田博資調教師 阪神JFインタビュー

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2歳女王候補に最も近い無敗のハープスター、ライバルはいるのか? 【netkeiba.com】

 松田博資師はこれまで阪神ジュベナイルフィリーズを3勝している。ブエナビスタ、レーヴディソール、ジョワドヴィーヴル。いずれも後ろからレースを進め、末脚をいかして完勝している。今年、松田博師は人気必至のハープスターとこのレースの優勝馬を姉に持つレーヴデトワールをこのレースに送り出す。今回はこの2頭の調整過程とレースへの期待について伺った。(取材・文:花岡貴子)

普段はとても大人しいハープスター

松田博調教師はハープスターを「ケタが違う」と高く評価している 【netkeiba.com】

――ハープスターはとても大人しい馬ですね。

「普段はボーっとしているよ。本当におとなしい。牧場時代も厩舎にきてからも今まで一度も暴れたのを見たことがない。普通、どんなに大人しい馬でも何度かはそういうところを見せるものだけどね。ここまで大人しい馬はなかなかいないよ」

――そして、食欲旺盛。

「まぁ、よく食べる(笑)。牝馬でこれだけカイ食いがいいのは頼もしいよ。新潟へ遠征したとき、出張先の馬房が寝藁だったんだけど。レース前にその寝藁を食べてしまい、お腹がぽっこりしていた。大丈夫かと心配したけど無事勝ててよかった。そして、レース後は体はスッキリ、馬もケロッとしていた(苦笑)。そのくらいタフな馬なんだ」

――新潟2歳Sのあとはいったん放牧。その後、暮れのGIを目指して早めに栗東へ戻しましたね。

「放牧先でも食欲は落ちず、さらに太って帰ってきた。でも、調教をしながらカイバを落とすわけにはいかないから、普通に食べさせながら普段どおりの調教をしてきたさ」

――現状、太目感はどうでしょう?

「今もまだ太いは太いが、だいぶ引き締まってきた。追い切るごとに動きもよくなっている」

――レース当週の追い切りはラウンドワールドに先着していますね。

「全体の時計がちょっと速かった。でも、最後の苦しいところでグッと伸びたし、よく踏ん張っているよ。息づかいもいい」

――阪神JFはハープスターにとっては初の右回りのレースになります。

「いつも調教でも走っているし、大丈夫だろう。普段、坂路ばかり乗っているとカーブが変わるのに違和感を感じる可能性もあるけれど、そうではないからね」

――新馬、新潟2歳S、いずれもひじょうに力強いレース内容でした。

「新馬戦では馬込みを割って出て、新潟2歳Sではハミがかかってからの抜け出しが凄かった。ケタが違う。今回も同じような競馬をしてくれればいいと思っているよ」

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