真央、FSでトリプルアクセル2回跳ぶ!=GPファイナル前日会見

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真央、フリーはトリプルアクセル2回! 前日会見を終え、フォトセッションに臨む浅田真央 【写真は共同】

 5日に開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(マリンメッセ福岡)の前日会見が4日、福岡市内で行われ、浅田真央(中京大)や羽生結弦(ANA)、町田樹(関西大)らが出席した。GPファイナルはGPシリーズ全6戦の成績上位6選手で争われる。

 昨年に続く連覇を狙う浅田は公式練習でトリプルアクセルを着氷するなど順調な仕上がり。フリースケーティング(FS)ではそのトリプルアクセルを2回入れる演技構成に変更しているそうで、「課題をクリアにして、全日本選手権につながる良い試合にしていきたい。できる限り自分が目指しているジャンプを決められるにしたいと思っています」と、抱負を語った。

 昨年2位の羽生は、GPシリーズでは世界王者のパトリック・チャン(カナダ)に及ばず出場した2大会ともに2位。それでも「集中して周りに流されず、精いっぱい自分の演技ができればいいなと思っています。ほかにもたくさんの素晴らしい選手がそろっている。どれだけ自分にしっかり集中しきれるか。それが課題だと思っています」と、淡々と話した。

 またGPシリーズで2連勝を飾り、ファイナル進出を決めた町田は「プログラムに対する愛と、支えてくれた人たちへの感謝の思いを最大限表現したいです。この思いが達成できれば、いい学びになると思っています」と、あえて結果を重視せずに、自身の演技に集中する構えを見せた。

 以下は、選手のコメント。

浅田真央(中京大) トリプルアクセルは「練習次第で2回入れられれば」

 このファイナルでは自分が目指している課題をクリアにして、全日本選手権につなげられる良い試合になればと思っています。今季の試合ではスピンとステップはほぼレベル4が取れているので、今回もそれを目標にしています。ジャンプはその日によってできるできないがあると思うんですけど、できる限り自分が目指しているジャンプを決めたいなと思っています。今日の練習ではショートプログラム(SP)をメーンに滑っていたんですが、FSでもトリプルアクセル2回の演技構成に変えているので、FSの当日の練習次第で2回入れられればいいなと思っています。

 この会場はすごく滑りやすくて、氷自体もとても良い感じだと思います。滑っているときも良い感じで力が抜けていたので、明日はもっと良くなって本番に臨めるんじゃないかなと思っています。

(ソチ五輪について)いまの時点で私はそんなに五輪を意識していなくて、ひとつひとつの試合で、自分が目指している課題をクリアにしていくことが五輪につながると思っています。この試合も成功とかではなく自分が目指しているレベルを達成することが目標です。

 今回の女子はほとんどがロシアの選手。層が厚くなってきているなと感じていますし、ロシアの選手も五輪に行くのは大変だろうなと思っています。今回一緒に滑ることでたくさん刺激をもらえるかなと思いますが、本番では自分に集中して、自分ができる精いっぱいの演技をしっかりやりたいと思っています。

羽生結弦(ANA) 「会場に入ってから調子が良くなっている」

 自分自身に集中して周りに流されないように、自分の良い演技ができるように精いっぱい頑張りたいと思っています。

(演技の構成について)構成自体は何も変えていないです。SPのステップにアクセントを加えたモーションは入れて、FSのステップではレベル4を取れるように上体の動きだとかを徹底して練習してきました。ステップやスピンも大事ですが、やはりジャンプをしっかり決められるようにすることがいまの自分の課題だと思っています。4回転も冒頭に2回入っているので、それもしっかり決められるように意識してやっていきたいと思っています。

 こちらの会場に入ってから調子が良くなっていますし、トゥループやサルコウともに良い感じで、感覚的にもコツをつかめてきました。このリンクで良い演技ができるようにまず練習から気を抜かずに練習していきたいと思っています。

(パトリック・チャンについて)僕自身は、パトリック選手もそうですが、町田選手も織田選手もいる。ほかにも素晴らしい選手がそろっているなかで、やはりどれだけ自分に集中できるかが課題ですし、それが自分にとっての挑戦でもあります。勇気を持ってしっかりと足を踏み出し、集中しきれるようにしたいと思っています。

(ソチ五輪について)五輪は五輪で1つの試合、(年末の)全日本選手権は全日本選手権で1つの試合だと思っています。ファイナルに行くにはその前の2試合で良い成績を出さないといけない。それは確かに(五輪代表選考に)つながっているかもしれないですけど、2つの大会で一生懸命やったからこそいまの自分があると思っています。だからこそこの大会も自分自身のことに集中したいし、今回の大会は今このときしかない。2013年のファイナルという舞台を一生懸命楽しみながら頑張りたいと思っています。

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