エスポ後藤浩輝、有終のJCダートへ=佐藤哲三と“3人”で迎える集大成

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「エスポの集大成、代表レースにしてあげたい」

エスポのラストランとなるJCダートでは、かつての主戦・佐藤哲の思いとともに駆け抜ける 【netkeiba.com】

 今週のJCダートでは3度目のコンビを組む。そして、エスポワールシチーにとってはこれが引退レースになる。

「引退がもったいないくらい充実しているし、馬がどんどん良くなっている。でも、もう決まったことですからね。JCダートをエスポワールシチーの集大成、代表レースにしてあげたいと思っています。今まで哲三さんと築いてきた歴史の集大成であり、僕がこれまで2回、またがってきたことの集大成です。
 今回も、もちろん哲三さんと話します。細かいことは哲三さんと話し合って決めたいなと思っています。レース当日、競馬場に哲三さんがいてくれたら最高ですね。哲三さんがその場にいなくても、哲三さんの意思はしっかりと現場に持って行きます。見ている人たちが哲三さんの姿を思い浮かべてくれるようなレースをしたいです」

“後藤浩輝が乗っている”という主張はしないのだろうか?
「けがをする以前の僕なら、そう考えていたかもしれませんね。“後藤が乗ったなら後藤らしさを出したい”と考えていたと思う。でも、休んでいる間にそれは馬にとっては不快なものになることもあると考えたんです。とにかく、馬が気持ち良ければ何でも良いじゃん、って。
 8歳のエスポワールシチーという馬にとって、哲三さんと積み重ねてきた歴史はとても大事。しかも、それで結果が出ているのだから、いらない味付けをする必要はない。“3人”で一緒に戦うことがベストです。JCダートは哲三さんと3人で一緒に戦う気持ちでレースに挑みたいですね」

<了>

後藤浩輝(ごとう ひろき)

1974年3月19日生まれ、神奈川県出身。94年福島記念をシルクグレイッシュで制し重賞初勝利。2000年、ゴールドティアラで交流GIの南部杯を勝利。02年、アドマイヤコジーンで安田記念を制し、JRAGI初勝利を挙げる。12年、シゲルスダチに騎乗したNHKマイルCで落馬負傷。4カ月後の9月8日に復帰するも、同日に再び落馬。約1年後の13年10月5日に復帰を果たす。同月14日の南部杯をエスポワールシチーで勝利し、復帰後重賞初制覇を遂げた。

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