サトウ監督「世界照準を選手が認識」=グラチャン男子 イラン戦後コメント
福澤達哉「サイドアウトを取れるチームにならなければ」
福澤はサトウ監督就任からの1年を「新しいことをしなければならない中で、違和感を感じながら、もがきながらの一年だった」と話す 【坂本清】
攻撃が単調になると、相手に簡単にブレイクされてしまうけれど、サイドアウトを取ればゲームになるし、タフに取り続けていけば勝ちにもつながるはずなので、パスから見直して、サイドアウトを取れるチームにならなければならないと感じた。
上位4カ国とアジア王者のイランと対戦し、結果的に差は少し広がってしまったと思うけれど、五輪最終予選でロンドンを逃したことがまず大きな壁として立ちはだかり、男子バレー全体として、選手、スタッフ、全員が何かを変えなければならないと考え、その1つとして新外国人監督を招集した。
今までやってきたことを繰り返すだけではなく、新しいことをしなければならない中で、違和感を感じながら、もがきながらの一年だった。ゲーリーのバレーは浸透しているけれど、コートで表現できない。できても単発で終わってしまった。見ている方は「日本の男子バレーはどうしたんだ?」と思っていると思うが、自分たちは前を向いて、リオで大成したいと思ってやっているので、すべて次に生かしたい。
米山裕太「サーブを改善しないと、トップと対戦するのは厳しい」
米山は「個をカバーし合えなかったのが今シーズンの課題」と反省 【坂本清】
この大会ではサーブレシーブを崩されて二段トスを打たなければならない状況になり、苦しい場面を作ることが多かった。まずはそこを詰めなければ勝負にならないと感じた。日本はサーブの効果率よりもミス率のほうが圧倒的に高い。他の国はミスがあっても、エースを取るようなサーブや、確実にポイントするサーブを打っていたので効果率も高かった。日本はその部分を改善しないと、世界のトップと対戦するにはもっと厳しくなる。
選手個々の課題が見つかったので、それをこれから克服したい。誰かのミスがつながって、結果的にそのミスが大きくなってしまい、失点する。個をカバーし合えなかったのが今シーズンの課題でもあった。監督がやろうとしているバレーをコンスタントにできなかったことが、ストレート負けや、20点まで競り合うことができなかった要因だった。
清水邦広「常に世界を考えながら練習していく」
8月からチームに復帰した清水は、負け続けている現状に「危機感を持ってやっていきたい」とコメント 【坂本清】
ブレイクで決められるように、苦しいところで決めるとチームが乗っていくと思うので、1から見直して、つなぐことも大事ではあるけれど、まずは得点を取れるスパイクを打てるようにそこから取り組みたい。
自分自身、8月からチームに合流して危機感を持って、何かをやらなければならないと思い続けてきた。来年こそ、目に見える形で世界に通用することをしなければならないので、1人1人が自覚を持って、常に世界を考えながら練習して個々がレベルアップしないとつながらない。危機感を持ってやっていきたい。
<了>