主将の山村宏太「切り変えて明日に臨む」=グラチャン男子 米国戦後コメント

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グラチャン初戦、全日本男子は米国に1−3で敗れる 【坂本清】

 バレーボール男子のワールドグランドチャンピオンズカップ2013(通称:グラチャン)が19日、京都府立体育館で開幕した。
 全日本男子は北中米代表の米国(世界ランキング4位)と対戦。第1セットから組織的なブロックを武器とする米国の前に、スパイクが止められ苦しい展開に。大事なところで消極的なサーブミスが目立ち、第1、第2セットともに17−25で米国に連取されてしまう。

 第3セット、日本はサーブミスが続く米国に対し横田一義のブロックなどで初めてリードを奪う。試合中盤には米国に一時2点差まで追い上げられたが、松本慶彦のスパイクや近藤茂のブロックで、粘る米国を振り切り25−21で日本が1セットを奪い返す。

 迎えた第4セット、日本は石島雄介らのスパイクで追い上げ、粘りを見せるも20−25でこのセットを落とし、セットカウント1−3で米国に敗れた。

 以下、大会終了後の主要選手コメント。

山村宏太「硬いバレーになってしまった」

主将の山村宏太は「『やってやろう』という気持ちから、硬いバレーになってしまった」と第1セットの入りを反省した 【坂本清】

 1セット目の入り方が悪かった。『やってやろう』という気持ちから、硬いバレーになってしまった。途中から入った横田(一義)、近藤(茂)、石島(雄介)がいい働きをしてくれたおかげで、3セット目を取り返すことができた。そのままいけるかと思ったが、米国の高さ、パワーにやられてしまった。

 今日の試合はもう終わってしまったので、切り変えて、明日の試合に臨みたい。

福澤達哉「日本らしい、楽しいバレーを展開したい」

福澤達哉は「ゲームの入り方、セットの入り方がダメだった」と反省 【坂本清】

 ゲームの入り方、セットの入り方がダメだった。日本のようなチームが強豪に勝つためには3セット目のように序盤からサイドアウトをきっちり取って先行しなければならない。1点でも2点でもリードすれば、相手がどれだけいいサーブを打つチームだろうと、ミスをすることも増える。

 明日は、試合のスタート、セットのスタートで最大限に集中し、17〜18点までブレイクできるように。ゲームに勝つためには終盤の戦い方も大事なので、強いチームに勝つためにやらなければならないことを集中してやりたい。

 地元で国際大会ができることに喜びを感じているし、初戦で素晴らしいバレーを見せたかった。来てくれた人に申し訳ない。明日もう一戦(地元の京都で)試合が残っているので、日本らしい、見ていて楽しいバレーを展開したい。

清水邦広「相手の戦略にはまってしまった」

けがから復帰した清水邦広だが「ブロックが2枚きた中でも決め切らなければ」とコメント 【坂本清】

 出だしが硬かった。試合を通してサーブのミスを連発してしまい、強いサーブが入らなかった。逆に米国は強いサーブが入って来たので、日本のサーブレシーブが返らず一方的に押され、相手の戦略にはまり、ブロックされてしまった。

 自分自身としても、ブロックが2枚きた中でも決め切らなければならない。まだ大会は始まったばかりで、もっと強いチームとこれから対戦するので、もう一回日本のバレーが世界に通用するように全力で戦いたい。

横田一義「『もう小牧のような思いは嫌だ』と言えてよかった」

横田一義は『もう小牧のような思いは嫌だ』とチームを鼓舞した 【坂本清】

 中に入ったら雰囲気を変えること、1点を2点につなげる、という気持ちでプレーした。グラチャンは今シーズン、代表として臨む最後の試合。今シーズンは代表で結果を残せない歯がゆさがあったので、払拭するために会場一体となって戦いたい、という気持ちが強かった。
 自分が決めようが、誰が決めようがコートの中だけで喜ぶのではなく一緒に喜びたかったのでまず会場に向けてアピールして、チームが会場と一体となって戦える環境を作りたかった。

 2セット目が終わり、控え室に戻った時に『自分ができることをやろう』『いろいろやろうとしても無理だからパスならパス、サーブならサーブ、あとはみんなでかばいあっていこう』と声をかけた。
 小牧の(世界選手権アジア最終予選の)時も1、2セットをあんなふうに落としてしまったにも関わらず、頑張れ、という声が心に響いた。その時もセット間に『あれだけ応援してくれているんだからもっとやろう』と声をかけたが、今日と比べればおさえていたのかもしれない。『もう小牧のような思いは嫌だ』と言えたのはよかったし、言った以上はやらなきゃいけないと思っていた。

 結果としてブロックやサーブが得点につながってよかった。明日のロシアは、今大会の出場チームの中で一番高い相手。今日のようなサーブは絶対にダメ。絶対に攻める、という気持ちで弱気なサーブは絶対に見せずに戦いたい。自分も出る機会があれば、応援を力に変えて戦いたい。

<了>
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