高き志を持つ男・小川慶治朗=貪欲な姿勢で神戸をJ1に導く
8月末から4試合連続でゴールを決める
「前半、苦しい展開になったが気持ちが切れることはなかったし、1点取り返したら逆転できると信じて走り続けていました。その中でようやくリズムが出てきたし、チームが連動できたことを考えれば無駄な走りではなかったし、実際にその中で1点を返して流れを引き寄せられたことが後半の逆転につながった。自分のゴールについては相馬(崇人)さんがいいボールを入れてくれると信じて走り込んだ。決まって良かった」
ゴールより1試合でも早く昇格を決めたい
「試合前からGKとDFの間を狙うように言われていた中でしっかり走り込むことを意識しました」
結果、現在のゴール数は、今季のチーム最多タイとなる14ゴールに。J2リーグの得点王争いにおいても、徳島ヴォルティスのFW津田知宏と並んで日本人トップタイの位置につけている。さあ、残り試合は6つ。目標の「20ゴール」を達成するには、最低でも全試合で1ゴールを挙げなければいけない計算になるが、彼の頭にあるのは、まず「自身のゴールより、チームの勝利。1試合でも早く昇格を決めて、優勝を目指したい」というものだ。
もっとも、今シーズンを通して、ゴールへのどん欲な姿勢を示し続けてきた彼のこと。その勝利を自らのゴールによって引き寄せたいという思いは、心の奥底に秘めているはずだが。
<了>