どうなる全日本プロレス! 離脱・残留選手コメントまとめ
エースとして全日本を守る決意を明かした諏訪魔 【t.SAKUMA/佐藤崇】
渦中の武藤は会場に姿を現さなかったが、武藤とともに全日本プロレスを離脱する選手、残って全日本の看板を守る選手が、試合後にそれぞれの去就と決意を語った。
以下は6月30日時点での契約選手の動向
【全日本離脱選手】
武藤敬司、船木誠勝、近藤修司、カズ・ハヤシ、KAI、浜亮太、河野真幸、中之上靖文、田中稔、大和ヒロシ】
【全日本残留選手】
諏訪魔、太陽ケア(復帰)、大森隆男、征矢学、ジョー・ドーリング、KENSO、SUSHI
バーニング:秋山 準、潮崎 豪、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志、
【未定】
渕 正信、真田聖也、アンディ・ウー、稲葉大樹、曙(フリー)、金本浩二(フリー)
田中稔「俺の理想はガチンコセメントじゃない。退団させてもらいます」
「俺の理想じゃない」と全日本退団を発表した稔 【t.SAKUMA/佐藤崇】
あと試合をしながら諏訪魔だったり、征矢くん、大森さん。そういう仲間とね、なんで分かれなくちゃいけないんだって。今年の始めくらいはこのメンバーで全日本を最高に面白くして、大きくしていこうとしていたメンバーが何で分かれなきゃいけないの。俺はすごい悔しいですね。
1カ月前には分裂とか思わなかったですから。なんだかんだ言って白石が株を返してみんなでまたやっていけると思っていたから。なんでこんなならなきゃいけないんだよ。バーニングにジュニアが負けっぱなしになっちゃって。秋山さんの試合見てもすごい勉強になったし。仲間だけじゃなくてバーニングとも離れる。悔しくてしょうがないです。
でもこれを試合前に言ってしまうと、獲ったってどうせ返上するし、わざと負けたんだろうって思われるのも嫌だったから言いたくなかったけど、だいたい予想はついていたと思うけど、俺は全日本を辞めます。分裂が決定になった時点でもう白石側に付く意思は全くなかったし。彼から来ている面談の誘いも4回、5回全部断ってるし。もう明日以降もするつもりもないし。
俺は、俺の理想はガチンコセメントプロレスじゃない。中途半端なガチンコセメントはやる気はない。今日をもって4年5カ月間戦った全日本のリング、退団させてもらいます。ありがとうございました。
■近藤修司「先のことは何も分からない。今は感謝の気持ちでいっぱい」
近藤 まぁ俺らはマスコミより、ファンよりも中の情報というのは1歩も2歩も3歩も分かってる。まぁそれも含めて、今言えることは今まで戦ってくれた全日本に残る選手、出る選手、スタッフ、ファンの皆さん、関係ないけどバーニング、諏訪魔、マスコミの皆さん。いろいろあったけれど今思えば感謝しかないというか、ありがとうございますと。
もちろん一時的に全日本を救ってくれた白石オーナー。今となってはありがとうございますと。ただそれだけ。俺はもう感謝しかないよ。この先のことは何も分からないよ。とにかくありがとうございました。この業界に入って10何年になるけど、感謝の気持ちでいっぱいです。
カズ 僕はどうしても全日本ジュニア、そういうものを作り上げてきた選手たち、人々、チャンピオンになった人だけじゃなく、挑戦者、今までやってきたみんなが全日本ジュニアというものの価値を上げてきた。そこに僕が少しでも交われたことを幸せに思います。ありがとうございました。
――全日本ジュニアを今日戦った鼓太郎選手や青木選手に託していくかたちになるのですが、彼らに何か望むことはありますか?
カズ 何もないですね。自分たちが勝ったら言いたいことはたくさんあったけれど、僕たちを下したんですから何もない。選手たち個人個人が同じベクトルを向いていた。ジュニアだけじゃなく、ヘビーもね。向上心の高い選手が集まって、ファンのみなさまが期待している以上のプロレスをやろうと、そう願ってきた。だから彼らは僕たちを下しているんで、さらにもっと上を目指すだろうし、僕らもそれに負けない試合をしていきます。
――最後にふさわしい試合をあの2人だからできたのではと思うのですが?
カズ そうですね。はい。運命だったんですかね。あんまり交わることができなかった。半年くらい。またやりたいと思うし、いいライバルだと思っています。
■大和ヒロシ「自分は今日で全日本プロレスを離れます」
(終始涙声で)最後の佐藤光留選手のハイキックで、あれで記憶も何もふっ飛んでしまえばいいのになって思いました。試合が終わる瞬間は……聞きたくなかったですね。あのままハイキックで記憶が飛んで息がなくなったらね、ああやって全日本プロレスのファンの人たちに別れる姿を見なくて良かった。
自分は今日で全日本プロレスを離れます。はっきり言います。退団します。本当に悩んで悩んで、悩み抜いての決断ですけどね。やっぱり自分が憧れて入った全日本プロレスですけれど、自分を育てて下さった武藤さんに恩を返すんだったら今しかないと思いましたから。
ただね……やっぱり全日本プロレスを応援してくださっているファンの人たちに本当に申し訳ないと思っています。今までありがとうございました。自分にできることは全日本プロレスの誇りだけは、全日本プロレスで教わった誇りだけはどこへ行っても、何をやっても失いませんので、それだけがこの団体と今まで応援してくださった恩返しだと思っていますので、これからも精一杯やっていきたいと思います。どうもありがとうございました!
■渕正信「(去就は)ゆっくりと決めさせてもらいますよ」
――現有メンバーでは最後の大会となりますが、渕さんとしてはいかがだったでしょうか?
渕 今日のパンフレットは貴重だねぇ(笑)。誰か今日のパンフレットが余っていたら、一部譲ってくれないかな?(SUSHIに向かって)今日は試合の内容が違っていたなぁ? え? ガンガン行っていたじゃない。昔を思いだしたか?
SUSHI 自分が全日本ジュニアでは所属が自分一人になったので、そういう意味で自分が何をやってでも自分が全日ジュニアを守らないといけないんで。そういう意識の現れを表現したつもりです。
渕 十分表現したんじゃないか?
SUSHI ありがとうございます。
――渕さんは7月以降はどうされるかは決められたのでしょうか?
渕 まぁまぁ。まだオーナーとも一回も話してないしな。今までは1番最初に進退をはっきりさせたから。だからたまにはゆっくりと決めてもいいんじゃない? こう見えても還暦間近のおじさんの去就なんてあんまり話題にものぼってないんじゃないかな(苦笑)。まぁゆっくりと決めさせてもらいますよ。お前はどうするの?
SUSHI 自分は全日本で。
渕 そうかそうか。それで今日は気迫が違ってたんだな。よし! どうもありがとう!